どうする家康 #11「信玄との密約」武田信玄との出会い、お田鶴との別れ

国を失い、父を亡くし、母と離れ、孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし…三河（みかわ）武士の熱意に動かされ、弱小国の主（あるじ）として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する乱世に飛び込んだ。待っていたのは死ぬか生きるか大ピンチ！計算違いの連続！ガマンの限界！ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈の第62作大河ドラマ。

あらすじ

三河国主となり、姓を徳川と改めた家康（松本潤）は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄（阿部寛）と談判することになる。意外な形で信玄との交渉に臨んだ家康は、双方が今川領を攻め、切り取り次第で己の領地にするという密約を交わす。恩ある今川と戦うことに抵抗を感じつつも、家康は遠江の引間城へと兵を進める。しかも引間城主は、瀬名（有村架純）の親友・お田鶴（関水渚）。お田鶴の身を案じ、瀬名は文を送るが…。

※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。

登場人物

• 松平家康 ⇒ 徳川家康（松本潤）
  三河国主。桶狭間で今川義元が織田信長に討ちとられ状況が一変。岡崎を守るため今川家から織田家に寝返る。三河を平定し徳川を名乗るようになる。強大な敵である武田信玄が、今川領を切り取ってしまうと三河にも脅威となるため、お田鶴が籠城する引間城を攻めることを決める。

• 瀬名／築山殿（有村架純）
  今川家の家臣・関口親永ちかながの箱入り娘。今川家の人質だった家康と結婚。信康と亀姫を授かる。桶狭間以降は今川家の元で幽閉されていたが、岡崎に戻り築山の屋敷に住む。武田信玄が幼馴染のお田鶴に降伏するよう手紙を何通も送る。

• 石川数正（松重 豊）
  松平家古参の家臣で、家康が最も信頼する常識人。カミソリのような切れ味鋭い頭脳の持ち主で、遠慮なく正論を進言する。酒井忠次と共に、武田信玄の家臣・山県昌景、穴山信君の会談に臨む。

• 酒井忠次（大森南朋）
  個性派家臣団のまとめ役。家康の叔父おじ。時に宴会芸を始め、場を盛りあげる気遣いの人。

• 本多忠勝（山田裕貴）
  松平家のために代々身を捧げてきた本多家の若武者。本多忠真の甥。武田信玄との会談では信玄の首をとると息巻くが、森の中で突然現れた武田信玄に対して刀を抜こうとした家康を止める。

• 榊原小平太（杉野遥亮）
  貧乏武家の次男坊。大樹寺で家康と出会い感化され松平家に仕える。年の近い本多忠勝を意識する。本多忠勝と共に護衛として家康に付き従う。

• 今川氏真（溝端淳平）
  今川義元の嫡男。義元が桶狭間の戦いで討ち死にしたことで、今川軍の立て直しにかかる。親友でもあった元康が織田方に寝返ったことに激怒。裏切り者を決して許さず、家康と通じている飯尾連龍を処刑する。

• お田鶴（関水渚）
  今川家の家臣・鵜殿長照の妹。瀬名の幼馴染。夫である飯尾連龍が家康と通じていることを今川氏真に密告したことで飯尾連龍が処刑され、引間城の女城主として徳川家康と戦うことに決める。

• 武田信玄（阿部寛）
  甲斐・信濃の大名。武田家当主。今川家と同盟を結んでいたが、今川義元が死んだことで今川領を切り取りにかかる。家康のことは「三河のわっぱ」と見下していたが、上洛した信長から家康と会うよう頼まれ、会談を設ける。

• 山県昌景（阿部寛）
  武田家筆頭重臣。武田軍最強部隊・赤備えの指揮官で百戦錬磨の猛将。
• 穴山信君（橋本さとし）
  武田家家臣。智謀の士であり、武田信玄の参謀。

• 望月千代（古川琴音）
  歩き巫女。武田信玄に諸国の動向を報告する。

• 織田信長（岡田准一）
  尾張の大名。織田家の当主。冷徹非情にして苛烈な気性で、謀略に長け武勇に優れる。類い稀なる天才性と指導力、カリスマ性で乱世を切り開く風雲児。足利義昭を将軍として擁するため京の都に上洛する。

• 木下藤吉郎（ムロツヨシ）
  織田家の家臣。通称は猿。清須城を訪れた元康の案内役を務める。初対面の相手でも気さくに接し朗らかで人懐っこく振る舞うが、時に冷徹な表情と物言いをするなどつかみ切れない性格の持ち主。

• 登譽上人（里見浩太朗）
  三河にある松平家の菩提寺、大樹寺の住職。松平家の家系図を遡り、源氏だったことを証明する書面を見つける。

• 於大の方（松嶋菜々子）
  元康の母親。実家の水野家が織田方に付いたため松平広忠とは離縁し、久松長家と再婚し、3男3女を儲ける。

• 久松長家（リリー・フランキー）
  織田方の国衆。於大の方に尻に敷かれている。元康が織田方に付くと、妻子とともに三河・岡崎城の元康の下に転がり込む。本人の野心は薄く穏やかな人物。

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