劇場版「銀河鉄道999」少年は旅を経て大人になる、松本零士先生の名作

作品紹介

テレビアニメシリーズの人気を受けて、漫画版アンドロメダ編を、再構成した全編新作のアニメ映画作品。美しき星空のかなたに汽笛がひびく…。永遠の愛と夢をのせて、銀河鉄道は宇宙の旅へ…。「銀河鉄道９９９」劇場用長編第一作であり、ＳＦアニメブームを巻き起こしたアニメーション大作。全宇宙を覆う機械人間の猛威のさなか、愛する母を奪われた少年・鉄郎が復讐を胸に、機械人間の絶滅を果たすまでの冒険を描く。企画・原作・構成を松本零士、監督をりんたろう、そして作画監督を小松原一男が手掛ける。 1979年公開。128分。

あらすじ

身体を機械に変えることで人間が永遠の命を手にした未来。機械の身体を買うことができない鉄郎は、機械の身体をタダでくれる星へ向かう銀河超特急999号に憧れていた。母の命を機械伯爵に奪われた鉄郎は、謎の美女メーテルから999号のパスをもらい、ともに地球を旅立つ。旅をする中、アンタレスや女海賊エメラルダス、キャプテン・ハーロックとその親友トチローに出会い、鉄郎はたくましく成長していく。しかし、999号の終着駅で待っていたのは・・・。

※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。

登場人物

• 星野鉄郎（野沢雅子）
  永遠の命を求めてメーテルとともに999号で旅をする少年。地球で母と暮らしていたが機械伯爵による人間狩りで母を殺される。機械の身体を手に入れるため、また母の復讐のため999号に乗り込む。

• メーテル（池田昌子）
  警察に追われていた鉄郎を助け、鉄郎に自分の旅を助ける約束で銀河鉄道999の切符を渡す。鉄郎の死んだ母親に瓜二つ。優しく聡明な女性。

• 車掌（肝付兼太）
  999号の車掌。職務に忠実で乗員の安否を気にかける。

• クレア（麻上洋子）
  999号の食堂車のウエイトレス。彼女はもともと人間だったが、見栄っ張りの母親にクリスタルガラスの体にされる。999号では人間の体を買い戻すために働いている。鉄郎と心を通わす。

• ハーロック（井上真樹夫）
  宇宙戦艦アルカディア号を駆り、40人の海賊たちを配下に星の海を疾駆する宇宙海賊。

• エメラルダス（田島令子）
  宇宙をさすらう女海賊。魔性の女と恐れられる彼女は、ただ一人愛した人、トチローの姿を今日も追い求める。トチローの銃を持っていた鉄郎に機械伯爵の居所を教える。メーテルとは旧い知り合い。

• 機械伯爵（柴田秀勝）
  移動要塞・時間城に住む。趣味は人間狩り。

• リューズ（小原乃梨子）
  機械伯爵に付き従う女。伯爵が求めるままに機械の身体に改造したことで時間を操ることが出来るようになるが、後悔している。

• アンタレス（久松保夫）
  土星の衛星タイタンに住む山賊たちの頭領。機械伯爵を憎んでおり、伯爵に親を殺された子供たちを集め養っている。メーテルを助けに来た鉄郎と出会う。

• トチローの母（麻生美代子）
  タイタンの郊外に一人で住んでいるトチローの母。半ば諦めながらも彼の帰りを待っている。鉄郎に手製の帽子とマント、そして戦士の銃を与える。

• シャドー（藤田淑子）
  氷に包まれた冥王星で、墓場を守る番人。機械の身体を手にいれた人々が、人間の身体を保管する墓を守り続けている。

• トチロー（富山敬）
  機械伯爵を倒すため、ヘビーメルダーのガンフロンティア山に住みチャンスを待っていたが、病に伏していた。訪れた鉄郎に意志を託し、自らはアルカディア号の心となった。

• 酒場主人（槐柳二）
  ヘビーメルダーで賞金稼ぎたちが集まる酒場の主人。鉄郎に機械伯爵の情報を教える。

• プロメシューム（来宮良子）
  惑星メーテルの女王。惑星メーテルの反映のため

• 鉄郎の母（坪井章子）
  機械伯爵に撃たれ鉄郎と死別、機械伯爵によって剥製にされ飾られている。

• ドクターバン（納谷悟朗）

視聴者の声

作品イメージ

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ⓒ松本零士・東映アニメーション