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映画「白痴」坂口安吾原作×手塚眞×浅野忠信の映像マジック


Amazonプライムビデオで「白痴」を見ました。

坂口安吾原作の「白痴」を、手塚眞監督が浅野忠信主演で制作した本作は、ずっと気になっていたものの全く触れる機会がなかったのでAmazonプライムビデオでやっと見れました!

1999年制作だけど、そもそもSFっぽい年代不明の設定になっているので、今みても古さよりも不可思議な空気感。何処に連れていかれるか分からないので終始ドキドキしました。


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作品紹介

無頼派の作家・坂口安吾の「堕落論」に並ぶ代表作「白痴」を、手塚治虫の長男・手塚眞がメガホンをとり映画化した文芸大作。戦時中の秘められた男女の共同生活と逃避行を描いた原作を、ビジュアリストと呼ばれる手塚眞のイマジネーションにあふれた独自の発想と演出で大胆に映像化。ベネチア国際映画祭で上映され、先鋭的な映像技術のすぐれた作品に与えられるデジタルアワードを受賞するなど注目を集めた。(映画.comより抜粋)巨大なオープンセットを建造し、クライマックスシーンでは実際にそれを爆破、炎上させるなど大スケールの撮影で製作に10年を費やした。1999年製作・公開

©手塚プロダクション
原作坂口安吾「戦争と一人の女」「カンゾー先生」
監督・脚本手塚眞「ばるぼら」「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」
撮影藤澤順一「ファミリア」「ソロモンの偽証」「カムイ外伝」「マルタイの女」
音楽橋本一子「コードギアス 亡国のアキト」「劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲」

あらすじ

延々と続く戦争により人々の生活が荒み、どこか終末的な空気の漂う日本。映画制作を志しながらテレビ局のADとして働く伊沢は、戦意高揚番組と安直で低俗な歌謡番組ばかりの仕事に幻滅していた。なかでもカリスマ的アイドルの銀河の傍若無人さと、粗暴なディレクターの落合の理不尽な仕打ちには、心身をすり減らすばかり。そんなある日、隣に住む木枯の妻で白痴の女性サヨが伊沢の部屋に忍び込んでくる。そこから2人の奇妙な共同生活が始まり……。



登場人物

  • 伊沢(浅野忠信)
    映画制作を志すものの、テレビ局「メディアステーション」の俗悪な番組演出の助手をしている青年。
    娼婦やスリ、大陸浪人たちが自堕落な生活を送る場末の路地裏の小屋に間借りしている。新潟出身。

  • サヨ(甲田益也子)
    隣人の木枯が四国のお遍路を廻った際に、意気投合し連れ帰った白痴の女。32~33歳。伊沢の部屋の押し入れに忍びこみ、そのまま隠れて同棲生活を始める。しかし、急に部屋からいなくなってしまう。

長屋の住人

  • 木枯(草刈正雄)
    隣人。相当の資産家だが、相当の変わり者。浮世の俗物を嫌い、わざわざ路地のどん底を選んで家を建てた。母親とサヨの3人で暮らしている。時々、垣根から仕立屋の家に来ては家畜に落書きをしたり悪戯をするのだが伊沢は見て見ぬふりをしている。石に顔を書く芸術家。

  • 仕立屋(藤村俊二)
    伊沢が間借りしている部屋の大家で、妻と1階に住んでいる。町会の役員。

  • 仕立屋の妻(江波杏子)
    伊沢の世話をやく。旦那とアキの関係に薄々気づいている。

  • アキ(あんじ)
    仕立屋の離れに住んでいる女性。町会の事務員をしていたが、町会事務所に寝泊まりする内に町会役員十数人と寝ており、父親の分からない子供を産む。

テレビ局「メディアステーション」

放送は国家が牛耳っており、テレビ局「メディアステーション」からテレビ番組が放送されている。


  • 銀河(橋本麗香)
    テレビ局「メディアステーション」で視聴率70%を叩き出す人気番組の看板アイドル。彼女の存在で番組が成り立っているため、周りが手が焼くほどワガママ放題。下っ端の伊沢に興味をもち執拗に絡む。

  • 落合(原田芳雄)
    番組のディレクター。横暴でスタッフに酷いパワハラ、セクハラを日常的に行っており、伊沢は顔が気に入らないという理由で殴られている。しかし、銀河にはひどく嫌われておりオカマと呼ばれても、彼女が看板のため強く言えない。

  • 吉田(松岡俊介)
    伊沢の同期で、伊沢の制作した映画を評価する数少ない人物。落合亡き後、後任に抜擢される。

  • 宇津木(小野みゆき)
    銀河のマネージャー。銀河の機嫌をとるために落合に無理を言う。野村とは過去に付き合っていたようだが、彼を負け犬と呼ぶ。

  • 野村(荒井紀人)
    別番組のプロデューサー。銀河を見出したそうで彼女に執着している。伊沢に映画の脚本を依頼し、銀河との関係を繋げさせようとする。

  • 編成局長(岡田眞澄)
    銀河に自分のために踊ってくれたら何でも言うことを聞くと約束し、伊沢を縛り、首だけの状態にさせて銀河を喜ばせようとする。

  • 編集部長(筒井康隆)
    落合に銀河をコントロールし、視聴率を高めるよう発破をかける。

視聴者の声

作品イメージ

視聴はコチラ

https://amzn.to/3icD2Yk

関連サイト

映画『白痴』公式サイト|坂口安吾原作・手塚眞監督
戦後の無頼派・坂口安吾の短編小説を、ヴィジュアリストの手塚眞監督が映画化した『白痴』(1999年作品)が、今年で20周年を迎えます。『白痴』のデジタルリマスター化計画にご協力ください。

©手塚プロダクション

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