原作は白土三平の傑作漫画。海外でも出版されたこの伝説的な忍者コミックを、監督・共同脚本の崔洋一、脚本・宮藤官九郎で実写化したアクション時代劇。長大な原作のなかから「スガルの島」編に焦点をあて、自由を求めて忍者の世界を抜けた青年・カムイの壮絶な逃亡劇を描く。豪華キャストが身体を張って挑戦した、激しいワイヤー&ソードアクションも見もの。2009年製作/120分
原作 | 白土三平 | 「忍風カムイ外伝」「サスケ」 |
監督・脚本 | 崔洋一 | 「血と骨」「刑務所の中」「十階のモスキート」 |
脚本 | 宮藤官九郎 | 「木更津キャッツアイ」「池袋ウエストゲートパーク」 |
アクション監督 | 谷垣健治 | 「孫文の義士団」「るろうに剣心」「修羅雪姫」 |
撮影 | 藤澤順一 | 「ソロモンの偽証」「八日目の蝉」「白痴」「マルタイの女」 |
撮影 | 江崎朋生 | 「東京リベンジャーズ」「暗殺教室」「ワイルド7」 |
音楽 | 岩代太郎 | 「ヴィレッジ」「新聞記者」「前科者」「WITH LOVE」 |
あらすじ
17世紀、社会の最下層の子として生まれたカムイ(松山ケンイチ)は、生きるために忍びの道へ。だが掟に縛られる殺伐とした日々に嫌気が差し、ついに任務を放棄。“抜忍” としてかつての仲間から追われる身となる。そんなある日、カムイは漁師の半兵衛(小林薫)の命を救い、彼の家に身を寄せることに。だが半兵衛の妻のスガル(小雪)も抜忍であったため、彼女はカムイを追っ手と思い込み警戒する。一方、半兵衛の娘のサヤカ(大後寿々花)はカムイを温かく迎え入れ、彼に淡い恋心を抱くようになる。
原作漫画
1964年『ガロ』の「カムイ伝」連載開始と平行して1965年『週刊少年サンデー』でスタートした白土三平の「カムイ外伝」。抜け忍カムイと追忍との、様々な秘術を尽くした死闘を描く連作集。日本コミック史に輝く白土史劇の金字塔。
アニメ版
登場人物
- カムイ(松山ケンイチ)
自由と誇りを求めて忍者になる。しかし、忍者の世界の非情な掟に馴染めずに抜け忍になり、住むところや職業を転々としながら追及を逃れる日々を送っている。
- スガル/お鹿(小雪)
抜け忍の女忍者。現在は身分を隠し、お鹿として夫の半兵衛とサヤカ、ゲンタ、末娘と5人で漁村で生活している。村に現れたカムイを追手の忍者であると疑い、何度も襲う。
- 半兵衛(小林薫)
漁師。浜辺に打ち上げられてたお鹿(スガル)がわけありの女とわかっていながら助け、結婚して家族になった。領主の馬の足を切り、その蹄で釣り用の疑似餌を作る。馬の足を切った際にカムイに助けられ、カムイが遭難した時にはカムイを助けた。それが縁でカムイと生活を共にする。
- サヤカ(大後寿々花)
半兵衛とお鹿の長女。カムイが遭難した際、裸になりカムイの体を温めて助ける。その後、生活を共にする内にカムイに思いを寄せるようになる。
- 不動(伊藤英明)
抜け忍集団「渡り衆」の頭領。鮫に襲われていたカムイ達を助ける。
- 水谷軍兵衛(佐藤浩市)
冷酷な藩主。愛馬の足を持ち去った犯人(半兵衛)を血眼になり探させる。
- アユ(土屋アンナ)
軍兵衛の妻。半兵衛の首を軍兵衛にねだる。
- ミクモ(芦名星)
カムイを追いかける忍であり、カムイの幼馴染。掟に従いカムイを追い殺そうとする。
- 大頭(イーキン・チェン)
伊賀忍者の頭領。掟を破ることは絶対に許さない。
- 吉人(金井勇太)
半兵衛の村に住む漁師の若者。サヤカと夫婦になれるはずだったがカムイが現れたことで、夫婦になる約束を反故にされ、半兵衛が犯人であることを藩主に密告する。
主題歌
主題歌は倖田來未の「Alive」。
視聴者の声
作品イメージ
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©「カムイ外伝」製作委員会