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「Oats Studios」は、映画監督のニール・ブロムカンプが描く、斬新で実験的な映像の数々。終末のような恐怖と絶望に満ちた世界で繰り広げられる、悪夢のような物語を集めた短編集。2017年公開。
監督 | ニール・ブロムカンプ | 「第9地区」「エリジウム」「チャッピー」「デモニック」 |
脚本 | トム・スウェーターリッチ | |
脚本 | テリー・タッチェル | 「第9地区」「チャッピー」 |
脚本 | ジョーダン・ブラウン | |
音楽 | ローン・バルフェ | 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」「トップガン マーヴェリック」 |
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
1969年、激化するベトナム戦争の最中、アメリカ兵は不可解な死体を見つけ、空に浮かぶヘリコプターや死体を目にした。 「彼は水田に行って何やら拝み出したの…。そしたら人も乗り物も全部空に向かってのぼって行ったわ。」と訴えるベトナム人女性。
1970年、ある兵士(ハインズ軍曹)が秘密の隠れ家を見つけ中に入ると、奥からフラフラと向かってくる男。手榴弾で攻撃するも、男は人間ではない姿をあらわし攻撃をやめません。銃で制圧し「俺が探しているのはお前じゃ無い」と一言。
後日、第一線で戦っていたハインズ軍曹の元にCIAのジェイコブ・パーマーが訪れ、一連の惨劇は「リバー・ゴッド」と呼ばれるベトナムの元農夫が原因であると伝えます。そして、カンボジア国境にある軍の医療施設で、リバー・ゴッドによる攻撃の唯一の生還者であり、話がができるブラッケン伍長が治療を受けているので、ハインズ軍曹を連れて話を聞きに行くことに。
上半身に大火傷をおったブラッケン伍長によると、ターヒールの川べりで何かが大量に浮かんでいるのを目撃した後、激しい銃撃戦に発展。アメリカ兵の多くが負傷する中、伍長は前方から生肉を全身にまといながらおぞましい姿になる「リバー・ゴッド」と目が合いました。
次の瞬間、伍長はアメリカのチャールストン・ベースにいて、ロシア軍からプロパンのナパームのような、青いナパーム火炎放射による激しい攻撃を受けました。そして火だるまになったまま、再びベトナムのジャングルに戻ってきたというのです。自分の身に起こったことが現実だったのか夢だったのか混乱しているブラッケンに、ジェイコブは「チャールストンは今でも無事」だと伝えます。
ベトナムのジャングルに戻ってきたブラッケンが目にしたのは、死んだはずの兵士たちが川べりに佇んでいる姿。死体を解体してみると、中がゴキブリや蜘蛛のようになっていました。リバー・ゴッドを目撃したのはブラッケンただ一人。CIAは今後ブラッケンをアメリカに輸送し、MKウルトラ(CIAによる洗脳)にかけ、他の戦士同様、公式に「戦闘中行方不明」扱いにする決定を下し、ハインズ軍曹にリバー・ゴッド抹殺を命じました。
攻撃に向かう夜、ハインズ軍曹は自分が不可解なビジョンに悩まされていることをジェイコブに打ち明けます。すると、事前にハインズを知る兵士に聞き取り調査していたジェイコブは「お前は強大な力で守られて生かされている。」と言います。そして家族を殺され家を焼かれたことで絶望からリバー・ゴッドになった元農夫を、自然界のエラーによって発生した産物であり「エラーは抹消して正されなくてはならない」とも。そしてジェイコブはハインズに最新の磁気兵器を授けました。
果たしてハインズはリバー・ゴッドを抹殺することができるのか…。26分。
@OatsStudios