映画「不夜城」新宿・歌舞伎町を舞台に抗争に巻き込まれた男（金城武）の極限の3日間

あらすじ

新宿・歌舞伎町。この街では上海や北京、台湾といった中国系マフィアが、利権を巡って一触即発の状態にあった。故買屋として歌舞伎町を渡り歩く台湾人と日本人とのハーフ・劉健一は、ある日、上海マフィアのボス・元成貴から、健一のかつての相棒で、成貴の幹部を殺して逃亡を続け、最近になって歌舞伎町に舞い戻ってきた呉富春を探し出すように命じられる。しかも期限は3日間。それを過ぎれば、健一の命の保証もないのだ。富春を探す為に動き出した健一に、夏美と名乗る謎の女が「富春を売りたい」と話を持ちかけてくる。彼女は富春の女で、虐待に耐えきれず彼の元から逃げてきたと言う…

※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。

登場人物

• 劉 健一（金城武）
  台湾と日本のハーフ。歌舞伎町をねぐらに子供の内臓以外は扱うという何でも屋。暗闇を勘だけで器用に飛び回るコウモリのようだと周りから言われている。台湾語が話せないこともあり、日本にも台湾にも馴染めずヤクザな生き方をしている。かつての相棒・呉富春が町に戻ったことで元成貴に脅され、3日後の春節の大晦日までに富春を探し出すことを約束する。富春から逃げ来た女・夏美を餌に富春を誘い出す。元相棒と接触し元成貴に引き渡すだけで良かった筈が、最悪の事態に巻き込まれ、また自ら飛び込んでいくことになる。

• 佐藤 夏美（山本未來）
  健一に富春を売りたいと連絡してきた謎の女。名古屋で水商売をしている時に呉富春と暮らしていたが東京に逃げて来た。残留孤児二世。自称黒竜江省出身。呉富春からは「小蓮」と呼ばれている。健一と行動をする上で関係を結び、一時だけの恋人となる。

• 呉 富春（椎名桔平）
  健一のかつての相棒。中国と日本のハーフ。残留孤児二世。非常に凶暴で執念深い性格。金で殺しを受けるようになり健一はコンビを解消。1年前に元成貴の義兄弟を殺し、名古屋に逃亡していたが逃げた夏美を探すため新宿に帰って来た。夏美を取り返すため元 成貴を殺すと息まき、健一に協力を求める。

• 楊 偉民（郎雄）
  漢方薬局・誠漢堂の主。台湾人。様々な情報を集め、その情報を流すことにより方々に恩を売っている。健一や周 天文を育てた親代わり。身内で重要な話をする際には必ず台湾語を話す。

• 周 天文（谷原章介）
  健一と同じく楊 偉民に育てられた台湾と日本のハーフ。健一を兄貴と慕っているが、ヤクザな生活から抜け出して欲しいと思っている。元成貴に富春を引き渡す会合場所として母が経営する料理店を貸すことを約束する。健一に夏美とは距離をとった方が良いと忠告する。

• 元 成貴（曾志偉）
  上海マフィアのボス。歌舞伎町を仕切っている顔役。呉富春が新宿に戻ったと知り、健一に3日の期限を与え、富春を探し出すことが出来なければ殺すと脅迫する。

• 黄 秀紅（周海媚）
  元成貴の情婦。元成貴が経営する歌舞伎町のクラブで働いている。健一とは若い頃からの顔見知りで富春が新宿に舞い戻ってきたことを教える。元成貴に夏美が捕まっていると勘違いした富春がクラブに襲撃した際には巻き込まれるが助かる。

• 孫淳（永澤俊矢）
  元成貴の側近で、殺し仕事を主に請け負っている武闘派。健一にタイムリミットが近いことを忠告する。

• 崔虎ツイフー（修健）
  元成貴と敵対する北京マフィアを率いる狂暴な北京人。健一は楊偉民から元成貴と会う前の保険として崔虎に会っておくように忠告される。北京マフィアが闇金商売を始めるため、健一の日本国籍を使ってもよいことを条件に後ろ盾になる。

• 葉 暁丹（鈴木清順）
  財力を有する老いた台湾人。楊偉民に大きな貸しがあり楊偉民の店で食事することを楽しみにしている。温厚そうに見えるが、彼を知る人達からは裏では厄災と恐れられている。

• 葉 暁丹の秘書（オン・スイピン）
  葉 暁丹の傍にいつもおり、彼の言葉を伝える。

• 遠沢 賢治（田口トモロヲ）
  日本人ジャーナリスト。ギャンブル狂いで方々の賭場で出禁をくらっており、唯一入れてくれるタイ人が運営する賭場に出入りしている。健一の依頼で富春の過去を調査する。

• 次郎（山西惇）
  新宿駅の地下道に住みつく浮浪者。富春に隠れ家として段ボールハウスの寝床を共有していた。元警察官らしい。

視聴者の声

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