「大雪海のカイナ」は、弐瓶勉原作、ポリゴン・ピクチュアズの設立40周年記念作品のアニメ作品。2023年
あらすじ
「雪海」が拡がり続ける異世界–。 人々は巨木「軌道樹」から広がる「天膜」の上でかろうじて暮らしていた。 天膜の少年カイナと、雪海の王女リリハが出会うとき、滅びかけた世界を変える物語が、始まる–。
※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- カイナ(細谷佳正)
天膜で生まれ育った青年。雪海にも人がいると希望を抱いており、リリハとの出会いをきっかけに下界(雪海)へ降り、行動を共にすることに。両親はカイナが幼いころに亡くなっており老人たちと生活してきた。文字は少し読める。裏表のない性格。
- リリハ(高橋李依)
アトランドの王女。バルギアとの戦争を避けるため水不足を解消する方法を聞くため「天膜」にいるという賢者を探すために決死の覚悟で浮遊虫に乗って<天膜>の村にやって来る。カイナの力を借り雪海まで戻るが、待ち構えていたバルギアに捕まってしまう。
地表を覆った大雪原から逃げるように人々は巨樹「軌道樹」の上に「天膜(てんまく)」を作って生活していた。以前は複数の集落があったが、今はカイナがいる集落に数人の老人しか残っていない。リリアが現れるまで下界の雪海で生活している人類はいないと思っていた。主食は虫。
- 看板じい(千葉繁)
賢者の時代の看板を集め文字を解読している。カイナに文字の大切さを教える。
- 老人たち
いつか一人になってしまうであろうカイナの将来を心配している。若い女性であるリリアが現れたことを喜ぶが、全員で話し合いカイナをリリアと一緒に下界に送り出す。
巨樹「軌道樹」の麓にある小さな国。軌道樹は水源になっているが水の出が悪くなっているところにバルギアの侵攻を受け存亡をかけた戦争に踏み切る直前。文字などの概念は失われている。
- ヤオナ(村瀬歩)
リリハの弟。捕まった姉を助けにいくなど絆は深く、敬意を払うに値する相手に礼を尽くす律儀な性格。バルギアに捕まったリリアを助けるためカイナをアトランドから逃がし、行動を共にする。
- ハレソラ(堀内賢雄)
アトランドの王。リリハとヤオナの父親。国の存亡をかけたバルギアとの戦争は避けられないと考え徹底抗戦のための準備をしている。リリハやカイナの話を真に受けない。
- オリノガ(小西克幸)
アトランドの親衛隊長。国を守るため兵たちを束ねる。リリアを助けたカイナに感謝している。
- ムルノタ(大原さやか)
天膜に人が住んでいることや賢者の存在などを一切信じていない。
造船技術の長けた国。艦隊で水を求め各区に戦争を仕掛けている。敗戦国から人を集め兵士や水夫にしている。4文字などの概念は失われている。主食は虫。
- ハンダーギル(檜山修之)
バルギアの最高指導者。水を求め他国を戦艦で攻撃し侵略してまわっており、失敗した部下を殺すなど敵味方関係なく冷酷。古代兵器「建設者」を操る。
- アメロテ(坂本真綾)
バルギア一の剣豪。黒い甲冑に身を包み常に冷静。リリアの捜索にやって来る。生まれはバルギアに滅ぼされた小国のひとつ。
- ンガポージ(杉田智和)
アメロテの副官。アメロテと行動を共にする強かな兵士。
- ノゼ(熊谷健太)
バルギアの要塞に住む少年たちのリーダー。バルギアに滅ぼされた他国の出身者。泥棒稼業で食い繋いでいる。高潔なリリアの姿に感謝し3人を助ける。カイナから枯れていない軌道樹があることを聞き、隠していたボートをカイナたちに託す。水は手に入らないため虫の絞り汁を飲んでいる。
- チル(諸星すみれ)
バルギアの要塞に住む少年の一人。リリアから盗んだ荷物がバルギアの兵士に見つかり、リリアのあぶり出しに使われる。
キーワード
- 雪海
軌道樹の枝に付着した白い球体から降る雪のようなもの。溶けても水にならない。この世界では軌道樹から水を得ている。
- ヒカリ
リリハとカイナのもとに時折現れる光るキノコのようなもの。2人を導く。
- 虫
雪海の世界では虫が独自に進化している。破れた天幕などの修復をしているため天幕の村では共存することの重要性が話されている。
主題歌
オープニングテーマは、ヨルシカの「テレパス」。
エンディングテーマは、GReeeeN「ジュブナイル」
視聴者の声
作品イメージ
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©弐瓶勉/大雪海のカイナ製作委員会 © 弐瓶勉/東亜重工開拓局