作品紹介
98年に日本で超ロングラン・ヒットした「CUBE」のビンチェンゾ・ナタリ監督が、60年代のスパイ映画やSF映画へのオマージュを盛り込み、人間の記憶をモチーフに描く異色サスペンス。 アニメ・スタジオのストーリーボード・アーティスト出身監督ならではの、映像展開にも注目。
主演はロバート・アルトマン監督の「ゴスフォード・パーク」などで活躍の英国俳優ジェレミー・ノーザム。「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」「シカゴ」「キル・ビル」出演のルーシー・リューが共演。2001年製作/95分/アメリカ(Cypher)
監督 | ビンチェンゾ・ナタリ | 「CUBE」「ペリフェラル」「スプライス」「ナッシング」 |
脚本 | ブライアン・キング | 「ハウンター」「ミッドナイト・トレイン」「怪奇異星物体」 |
撮影 | デレク・ロジャース | 「バイオハザード II アポカリプス」「ダブルバウンド」 |
音楽 | マイケル・アンドリュース | 「セカンド・アクト」「ビッグ・シック」「ドニー・ダーコ」 |
あらすじ
結婚にも仕事にも行き詰まった平凡な会社員モーガン・サリバンはついに会社を辞め、刺激を求めてハイテク企業デジコープ社の産業スパイとなる。彼はジャック・サースビーという名と偽のIDを与えられ、早速ある企業のコンベンションに潜入、情報盗聴を開始する。モーガンはかつてないスリルとサスペンスに興奮を覚え、任務を成功させるたびに自信を付けていった。しかし同時に、激しい頭痛と奇妙な映像のフラッシュバックに度々見舞われるようになる。そんな時、謎めいた女性リタが現われ、モーガンに驚くべき事実を伝えるのだったが…。
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- モーガン・サリバン/ジャック・サースビー(ジェレミー・ノーサム)
酒もタバコもやらない真面目な性格で、妻に頭があがらない平凡な会社員。妻に内緒でスリルを求めデジコープ社で企業スパイとして働くことになる。ライバル企業のサンウェイズ社の講演会に入り込みペン型の装置で記録し、デジコープ社に発信するという業務をこなしていくが、奇妙な頭痛や幻覚に悩まされるようになる。
実は、デジコープ社はスパイをサンウェイズ社に潜入させるためスパイを別人に変身するための洗脳を本人たちの知らない内に施していた。リタからのアドバイスで洗脳の途中で気づくが、洗脳されていないことがバレると殺されるかもしれないため洗脳されたふりをしてサンウェイズ社に潜入する。秒妙な立場になったモーガンはデジコープ社とサンウェイズ社からマークされることになる。
- リタ・フォスター(ルーシー・リュー)
謎の美女。モーガンが訪れる先に現れ、企業スパイを続けるモーガンに、デジコープ社がモーガンを洗脳しようとしていることを忠告し、洗脳を説くための注射を打ち助ける。
- フィンスター(ナイジェル・ベネット)
デジコープ社の上司。サンウェイズ社へのスパイ活動を命じる。
- キャラウェイ(ティモシー・ウェッバー)
サンウェイズ社の警備担当者。モーガンの脳波を調べデジコープ社からのスパイではないと判断する。サンウェイズ社にモーガンのような二重スパイを入社させるために潜入している。ジャックを派遣したのがルークスという謎の男だと説明し、更にルークスとリタは危険なので近づかないよう忠告する。
- ヴァージル・ダン(デヴィッド・ヒューレット)
サンウェイズ社の所有する膨大なデータを管理する「金庫」と呼ばれるデータバンクの金庫番。
- セバスチャン・ルークス
凄腕のスパイ。誰も正体を知らない。
ルークスの正体
セバスチャン・ルークスの正体は、モーガン・サリバン自身だった。セバスチャン・ルークスは恋人であるリタ・フォスターに懸けられた指名手配を消去するために自分で記憶を消し、サンウェイズ社に潜り込んだのだった。
視聴者の声
あのサスペンスホラー映画「CUBE」が日本映画で菅田将暉主演でリメイクされるらしい。「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督といえば「カンパニーマン」もオススメ。映像の冷たいヒンヤリ感は「CUBE」そのものだけど、僕的には怖いCUBEよりカンパニーマンの方がめっちゃ大好き。 pic.twitter.com/qKXx8VstOl
— 竜太(りゅうた) (@Ryuta_BUSTERS) February 2, 2021
映画「カンパニー・マン」を観た。「JM」と「トータル・リコール」を混ぜたような映画で、最後までP.K.ディック原作だと誤解するくらい面白い。若い監督とは思えない凝った映像と観やすく判りやすい編集が素晴らしい。
— みさいるシンちゃん (@Missileshinchan) February 19, 2010
映画「カンパニーマン」を観終わった。スパイ映画というよりもB級SF的な面白さがあった。74/100点という感じか。明日は早いのでそろそろ床につこう。
— イイノブ (@menopause_69) May 20, 2010
https://t.co/eLmGCApXk6
— aussageverweigerung🦉gegendarstellung (@prismatic_i) December 17, 2016
ただ、他者を騙すに当たって最良の方法は、騙す側が、そのウソを心底から信じてしまうことなんだよな。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督「カンパニー・マン」は、そういう映画だった。
カンパニーマンというサスペンス映画のDVDをレンタルしてて、今日までに返却なのだが、紛失したことに気づいて、今リアルサスペンス
— まきさん (@komaki3) April 17, 2010
作品イメージ
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©2001 Pandora Inc.
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