映画「ときめきに死す」は森田芳光監督によって1984年に公開された日本映画。森田芳光監督が描く独特な世界観とストーリーテリングの魅力が存分に詰まった作品。ミステリーと心理サスペンスの要素を取り入れながらも、人間の内面や欲望に迫る。1998年/86分。英題:Deaths in Tokimeki
原作 | 丸山健二 | 「正午なり」「アフリカの光」 |
監督・脚本 | 森田芳光 | 「黒い家」「メイン・テーマ」「家族ゲーム」「の・ようなもの」 |
撮影 | 前田米造 | 「ピストルオペラ」「マルタイの女」「スーパーの女」「マルサの女」 |
音楽 | 塩村修 | 「メイン・テーマ」 |
あらすじ
歌舞伎町の医者を自称する男(杉浦)は、謎の組織から若い男(沢田)の世話を引き受ける。男は暗殺者で、暗殺指令を待っていた。田舎町の別荘で暮らす2人に、ある日、組織から若い女(樋口)が派遣される。3人の共同生活が始まり、その中で女はやがて暗殺者を愛するように。しかしそれも束の間、暗殺司令が下り、暗殺者は犯行予定地へ向かう。
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 工藤直也(沢田研二)
謎の組織から派遣された暗殺者。神経質で感情の起伏が少ない青年。日々緊張感を保ち、怠ることなくひたむきに鍛錬を行う。酒もタバコも手を付けない。組織から派遣された大倉や梢とは一定の距離をとる。北海道登別出身。実家が貧しく暗殺の報酬は実家に送金している。ナイフマニア。
- 大倉洋介(杉浦直樹)
自称・歌舞伎町の医者。謎の組織から高給で工藤の世話をするよう命じられ山間にある別荘で共同生活を送ることになる。別荘を管理し、工藤の体調管理や食事の世話をする。組織から工藤の素性や目的に関する質問を禁止されている。出来る限り工藤を盛り上げようとするが、淡々と生活を送る工藤と噛み合わない。浮気が原因で離婚歴あり。
- 梢ひろみ(樋口可南子)
組織のコンピューターで選別され工藤の元に派遣された若い女。工藤、大倉が生活する山荘で共同生活を送る。なびかない工藤よりも人間味のある大倉にアプロ―チするが、徐々に不思議な工藤に興味を抱くようになる。見た目とは裏腹に品が無い。
- 谷川会長(岡本真)
新興宗教団体の会長。メディアなどにも顔を出す著名人。組織から排除すべき存在としてコンピューターから選別されたため暗殺対象となる。本人はそのことを知らない。
- 中山(日下武史)
新興宗教団体のNo.2。教団の方針を決めているコンピューターを操る少年と通じており、影で教団を動かしている。
- 新城(矢崎滋)
暗殺者。工藤とは別に
- おたえさん(加藤治子)
村の売春宿の女将。大倉に会長が村にやってくるので村をあげて歓待するということを伝える。
- 旅館のおかみ(宮本信子)
- 泳ぐ男(岸部一徳/サリー)
海で工藤に声を掛け、仲良くなろうとする。
- 車の男(加藤善博)
海で工藤に車をぶつけられたので取っ組み合いになるが、やって来た事情の知らない大倉に捻じ伏せられる。
- 車の女(中村亜湖)
- 女(響野夏子)
売春宿で工藤の相手をする。
視聴者の声
ときめきに死す/森田芳光☆ある宗教団体から送りこまれた暗殺者が田舎の別荘でその時を待っている。ストイックなイケメン暗殺者を演じるのは若き日のジュリー、まさにうってつけ。でもこの映画の本当の主役は彼じゃなく人間くさいお世話係の男。ぼやきながらも青年に魅かれていく様が面白い。1984 JPN pic.twitter.com/PzYl5A8HG0
— 後藤明男 (@gotofu) October 6, 2022
『ときめきに死す』、森田芳光監督映画を見るのは『家族ゲーム』に続いて2作目かな。静けさと狂気を孕みながら、最後は無力な青年として死んでいくジュリーが印象的。
— ゆきゆき (@yukiyama) March 25, 2023
6本目『ときめきに死す』
— カミヤマΔ (@kamiyamaz) April 17, 2022
確か90年代後半に「映画秘宝」の影響で「太陽を盗んだ男」を観た流れで、鑑賞しまして。当時、「これは面白い!」と思ったものの、2010年代になるまで、森田監督作だと気付いてなかったという残念な映画ファン…(ジュリー映画という雑な認識)。#森田芳光全映画を読みながら pic.twitter.com/ZprEmhTrRE
ときめきに死す、を劇場でみた。ライムスター宇多丸と森田監督の奥様の解説があってこの映画の魅力がわかった気がした。ジャームッシュのストレンジャーザンパラダイスより10年早く森田監督はときめきに死すを撮ってた、という話でピーーンと来た。もう一度みたいな。
— 竹田純【書籍編集】 (@TJ_paki) August 4, 2015
3/18新聞のエンタメ欄に唐突に現れて
— じゅりルネ (@julierenaissanc) March 18, 2023
えっ⁉︎ てなる
「ときめきに死す」
映画館で上映するんだ📽 pic.twitter.com/JGA5rnHaK2
ジュリー。やはり高校生の時に観た森田芳光 監督の『ときめきに死す』という映画でも、ナイフ使いの暗殺者の役で、血まみれ姿が強烈でしたが、やけに鮮血がセクシーで似合うんですよね😇#23club pic.twitter.com/Mjpg713Bps
— 大作であります (@daisakdearimas) July 15, 2023
「ときめきに死す」って映画では、沢田研二を囮の捨て駒にして、避難経路にスナイパーが待ち構えていた pic.twitter.com/GDA3TMMhfu
— みやん3号 (@1aelTopo) July 11, 2022
作品イメージ
視聴はコチラ
©1984 ハネシネマ
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