「岬の兄妹」「さがす」が話題を呼び、高い評価を受けた片山慎三監督の短編映画。2019年に起きた歌舞伎町ホスト殺人未遂事件がモチーフになっている。2020年/34分
監督 | 片山慎三 | 「ガンニバル」「さがす」「岬の兄弟」「さまよう刃」 |
脚本 | 岨手由貴子 | 「すべて忘れてしまうから」「グッド・ストライプス」「あのこは貴族」 |
撮影 | 池田直矢 | 「水は海に向かって流れる」「死刑にいたる病」「桃とキジ」 |
音楽 | 長岡成貢 | 「ストライクウィッチーズ」「桜田門外ノ変」「JIN-仁-」 |
あらすじ
深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけの女(紗希)が座り込んでいる。煙草を吸いながらスマホで誰かに電話している。その横には、意識朦朧とした血まみれの男(翔)が倒れている。その光景にカメラを向ける住人ら、慌ただしく無線を飛ばす警官たち。取調室、二人の刑事と虚ろな目をした紗希がいる。柔和で悲しげな表情を浮かべながら、翔との関係を話し出す。ふたりの出会いは2年前にさかのぼる。映画製作のスタッフで下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔に出会う。連絡先を交換し、ほどなくしてふたりは、体の関係を持つまでになる。紗希は翔を愛し、借金を重ね、番組の製作費を盗んでまで翔に身も心も捧げていた。だが、そんな翔に「もう一人の女」の影が…事件に至るまでの全貌が明らかになるとき、女たちの狂った「純愛のかたち」を知ることになる…
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 紗希(清瀬やえこ)
制作会社のアシスタントディレクター。撮影で会った翔に声をかけられ付き合うようになる。翔に求められるままに借金を重ね、番組の製作費を盗んでまで翔に貢ぐようになるが…
- 翔(安井秀和)
売れない役者。撮影の合間に紗希に声をかけ付き合うようになる。自分が既婚者であること、本名など大切なことは全て隠している。
- 女性の取調官(水口早香)、男性の取調官(松浦祐也)
紗希が翔を刺した経緯を取り調べる。
- 美穂
紗希とルームシェアしている友人。翔とは紗希の部屋と会うため、翔が来る度にお金を渡して外泊してもらっている。
- 翔の妻(中村映里子)
翔が浮気をしていることを知っており、浮気相手に結婚していることを伝える悪戯を仕掛ける。
レビュー
『そこにいた男』鑑賞。
— Rocky@六月の狂詩曲 (@rhapsodyinjune6) November 20, 2020
『岬の兄弟』片山慎三監督の最新作。クズ男に尽くす女の不器用な愛と狂気を描いた物語。30分の短編ながら、冒頭1分で面白いと思える画作りは流石の一言。舞台挨拶に出てきた清瀬やえこが役と全然印象が違って女優の凄さを再認識した。タイトルの意味を考えるとゾッとする。 pic.twitter.com/mPKV01VfEv
観ました。
— 男前だけど汚れ (@genuinearrow) December 12, 2020
『そこにいた男』。
34分と短いですが、とても良い作品でした。
ブラボー!
主演女優さんが素晴らしい!
ブラボー!
前にSNSでも話題になった実話がベースですか🙀
あくまでベースで、少し違うようですが。
ブラボー!
女って怖ええええええ🙀🙀🙀 pic.twitter.com/qYxbyNUKu4
そこにいた男は新宿ホスト殺人未遂事件のあと女の子が血まみれでタバコ吸って電話かけてるやつが元ネタの映画やねんけど女の子の尽くし具合と男の女の子に対するあしらい方がリアルホストとホス狂で見たら死ぬwwwwwww30分の短編映画で見て欲しいけ現ホス狂は絶対これみたら泣いてまう
— 躁鬱の永尾 (@jisyukuchu1234) February 6, 2022
片山慎三監督の新作短編『そこにいた男』観た!はぁ…素晴らしかった。主演 清瀬やえこの本領ぜんぶ盛り。全編に漂う緊張感と生々しさが日本映画離れ。BTS、肩の傷…語られぬディティールが映画の時間を何倍にも押し広げる。ラストシーンのなんとも儚い多幸感よ。嗚呼、映画!って唸った。 pic.twitter.com/2gHcy3sBiQ
— 上田慎一郎 (@shin0407) July 3, 2020
『岬の兄妹』の後に撮られた短編映画『そこにいた男』の脚本は『あのこは貴族』の岨手由貴子監督なのです。片山監督と岨手監督の貴重なコラボ。『そこにいた男』はamazon primeでご覧頂けます。短編とは思えない重厚な脚本と片山監督のセンスが光るエンディングは必見です。#さがす pic.twitter.com/UWPloPFYPS
— 希志真ロイ (@SFsmXK2Oi3IZXGY) January 31, 2022
『そこにいた男』を見る。自販機の金を探すみっともない半ケツ姿さえ堪らなく愛おしい。そんな入れ込んだ愛情が縋っても形にならないから。狂気は一瞬前まで愛を剥いた刃に憑依する。本名さえ教えてくれなかった、でも心の住処のそこにいた男。実際の事件から想起された序盤のカットが哀しい程にキマる pic.twitter.com/NgGE8TQrjn
— ろろ・そぜ (@rorosoze) December 17, 2020
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