作品紹介
瀬戸内海・刑部島で起きる奇怪な連続殺人に挑む名探偵・金田一耕助。東宝の石坂浩二に対して鹿賀丈史が金田一に扮し、若々しいイメージの金田一像を作り上げた。1981年製作／131分
| 原作 | 横溝正史 | 「八つ墓村」「悪魔が来りて笛を吹く」「犬神家の一族」「獄門島」 |
| 制作 | 角川春樹 | 「みをつくし料理帖」「蒼き狼」「男たちの大和」「時をかける少女（1997）」 |
| 監督 | 篠田正浩 | 「スパイ・ゾルゲ」「梟の城」「写楽」「瀬戸内少年野球団」 |
| 撮影 | 宮川一夫 | 「舞姫」「瀬戸内少年野球団」「はなれ瞽女おりん」「妖婆」「悪名縄張荒らし」 |
| 音楽 | 湯浅譲二 | 「徳川慶喜」「お葬式」「草燃える」「元禄太平記」「木枯し紋次郎」 |
あらすじ
金田一耕助（加賀丈史）は、アメリカで億万長者になった越智竜平（伊丹十三）の依頼で岡山へ赴くが、その尋ね人が怪死したことを知り、真相を究明すべく刑部島に渡る。そこはつい先ごろ、ある男が「鵺の泣く夜には気をつけろ」と謎めいた言葉を遺して死去していた島でもあった。そこで彼は、美しい巴御寮人（岩下志麻）やその娘で双子の姉妹・真帆と片穂（岸本加代子・二役）に出会う。やがて島で連続殺人事件が勃発していくが……。
※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 金田一耕助（鹿賀丈史）
越智竜平からの依頼で行方不明になった青木を探すために、刑部島で訪れる。刑部家に起こる連続殺人事件に挑む。
- 磯川警部（室田日出男）
金田一とは旧知の仲の警部。浅井はるが殺害された事件を追って刑部島にやって来る。
- 三津木五郎（古尾谷雅人）
ヒッピーの若者。東京から実の父と母を探すため、刑部島に訪れる。道中で偶然出会った金田一と再会する。越智竜平と巴が自分の本当の父と母ではないかと考えている。刑部守衛が殺害された現場で目撃されたため警察に逮捕される。
- 越智竜平（伊丹十三）
刑部島出身で米国で成功した実業家。過去に巴とは恋人関係だったが、結婚を許されず島を出る。島への復讐心から、刑部神社の御神体を俗悪な黄金の矢に交換する事を刑部守衛に持ちかけ、数十年ぶりに刑部島に帰省する。青木が失踪したため金田一に依頼する。
- 巴御寮人（岩下志麻）
刑部大膳の娘で、宮司の守衛の妻。美しく控え目な貴婦人。
- ふぶき（岩下志麻）
巴の双子の姉。心を患っており、男好きで奔放。五郎の証言で刑部守衛を殺害した犯人と断定されるが…実は広島に落とされた原爆の被害で既に亡くなっている。
- 真帆（岸本加世子）
巴御寮人と刑部守衛の双子の娘。古くからのしきたりに従い、尾道と広島で別々に暮らしている。年に一度の刑部島のお祭りに参加するため片帆と帰省する。
- 片帆（岸本加世子）
青木の息子と逢引していた明るい娘。絞殺された上に、犬に遺体を食われる。
- 刑部大膳（佐分利信）
刑部島の権力者。巴・ふぶきの父親。島の伝統を守ることに固執する。身分の違う巴と越智竜平の仲を引き裂き、巴と守衛を結婚させる。
- 刑部守衛（中尾彬）
刑部家の宮司で、巴の婿養子。刑部大膳に頭が上がらない。祭りの夜、黄金の矢に射抜かれ殺害される。
- 吉太郎（石橋蓮司）
刑部家に仕え、巴を支える寡黙な青年。
- 尾道の御寮人（宮下順子）
刑部守衛の尾道の愛人。
- 広島の御寮人（二宮さよ子）
刑部守衛の広島の愛人。
- 越智多年子（大塚道子）
越智竜平の叔母。島で唯一、巴と竜平の関係を応援していた。
- 浅井はる（原泉）
殺害された、もぐりの産婆。目撃証言から三津木五郎が容疑者に挙げられる。秘密裡に巴の子供を取り上げ、そのことで刑部大膳を恐喝していた。
- 広瀬警部補（武内亨）
- 妹尾四郎兵衛（嵯峨善兵）
- 荒木定吉（鷹瀬出）
置き薬行商人。過去に島で失踪した清吉の息子。父を探しに島にやって来る。
- 女中とめ（根岸季衣）
刑部大膳が経営する宿で働く女中。明るく島のことを教えてくれる眼鏡っ子。
- 松本克子（中島ゆたか）
- 漁夫（浜村純）
視聴者の声
今日は夜勤明けでヘロヘロなので久々の「悪霊島」をのんびりと鑑賞！失踪者を探す依頼を受けた金田一は足取りを追い刑部島へ！そこで恐ろしい殺人事件に巻き込まれるってお話し。。。ってか、今観るとそこまでグロくない残酷描写も当時はショッキングで泣きそうになった覚えがｗ pic.twitter.com/k3D8QZts2l
— 怒りくま (@kichigaihakase) April 30, 2020
『悪霊島』
— ORCA/オルカ (@sKiKrWgbxHKYgms) September 3, 2022
鹿賀丈史の金田一は細身で結構好み。死体の描写はしっかりグロいし、犯人や周りの人物からも狂気や哀しさが感じられて尚且つ怖いのがいい！一番嬉しかったのは東宝の獄門島で印象的だった佐分利信が出ていたこと。この人の演技、定期的に見たくなります。
鵺の鳴く夜は恐ろしい… pic.twitter.com/DetaZGjA6k
金曜ロードショーで放映した時はレット・イット・ビー（因みにシングル版）は普通に聴けたけど、DVD時代になってから権利問題でカバーバージョンに差し替えられたんですよね。00年代に流れた録画も差し替え版なのか確認したいんだけど行方不明。大昔、放送事故か何かで中断された記憶がある。
— ネズミツオ (@yu131) October 2, 2021
『悪霊島』（1981）
— 続・池袋らぶせくしー (@RUsrjkCwbF354K8) January 13, 2023
金田一耕助シリーズとしては賛否両論あるものの、篠田正浩監督だけあり、岩下志麻映画としては最高の出来映え！息を飲むほどの美しさと妖艶さから一転、エロスと狂気へとぶっ飛ぶ彼女の真骨頂！娘の岸本加世子が双子の巫女という設定もマニア向けな双子映画の傑作でもあります…続 pic.twitter.com/1DOn9GEA4N
特に何もないので
— ミスカマカス・カネコン (@herodkanekon) September 16, 2021
（過去絵）悪霊島
根岸さんの女中とめちゃんが好き。
鹿賀金田一も良い。
劇場公開版（レット・イット・ビー：オリジナルver）のBlu-ray出してほしい。 pic.twitter.com/dmSU4fu5tC
鹿賀丈史の悪霊島もよかった
— Yasui2021 (@yasui2021) February 2, 2024
時代が戦後すぐじゃなく、エンディングが(Let it be～) なのが斬新だし鹿賀丈史の金田一さんよかった！
続編(？)がなかったのが残念
ビートルズの楽曲使用料が高すぎたのかなw
作品イメージ
視聴はコチラ
他の金田一作品はコチラ
(c)1981 角川映画
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