国を失い、父を亡くし、母と離れ、孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし…三河(みかわ)武士の熱意に動かされ、弱小国の主(あるじ)として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する乱世に飛び込んだ。待っていたのは死ぬか生きるか大ピンチ!計算違いの連続!ガマンの限界!ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈の第62作大河ドラマ。
制作統括 | 磯智明 | 「十三人の刺客」「なつぞら」「平清盛」 |
制作統括 | 村山峻平 | 「あなたのブツが、ここに」「おちょやん」 |
原作・脚本 | 古沢良太 | 「レジェンド&バタフライ」「コンフィデンスマンJP」「寄生獣」 |
演出 | 加藤拓 | 「八重の桜」「坂の上の雲 (第3部)」「天花」 |
演出 | 村橋直樹 | 「青天を衝け」「おんな城主 直虎」「まれ」 |
演出 | 川上剛 | 「星影のワルツ」「ひよっこ」「まれ」 |
演出 | 小野見知 | 「ここは今から倫理です。」「トクサツガガガ」 |
演出 | 田中諭 | 「おかえりモネ」「いいね!光源氏くん」 |
音楽 | 稲本響 | 「二つの祖国」「氷の轍」「グラスホッパー」 |
語り | 寺島しのぶ | 「夏の祈り」 |
あらすじ
本證寺から年貢を取り立てようとする家康(松本潤)に対し、一向宗徒が三河各地で一揆を起こした。武力で抑え込もうとするが、有能な軍師がいるらしく、すべての作戦が裏目に出る。松平昌久(角田晃弘)など周囲の領主が寝返り、家臣の夏目広次(甲本雅裕)まで裏切る中、家康は半蔵(山田孝之)に、寺へ潜入し内乱を仕掛けることを命じる。そこで半蔵が目にした空誓(市川右團次)を補佐する、“軍師”の正体とは…。
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 松平家康(松本潤)
三河の岡崎城主、松平広忠の息子。駿府の今川義元の元で人質身分ながら、今川家筆頭家老の娘・瀬名と結婚し不自由のない生活を送っていた。桶狭間で今川義元が織田信長に討ちとられ、岡崎を守るため今川家を裏切り織田家に寝返ることを決める。駿府に捕らえられている瀬名(有村架純)を取り返すことに成功。名を元康から家康に改める。三河の争乱をおさめるための戦費を求め、不入の権を破り本證寺から無理やり年貢を取ったことから一揆が起こってしまう。自ら陣頭に立って本證寺に攻め入るが銃で撃たれ、長吉が家康をかばって絶命するのを目の当たりにする。
- 瀬名/築山殿(有村架純)
今川家の家臣・関口親永の箱入り娘。今川家の人質だった家康と結婚。信康と亀姫を授かる。桶狭間以降、家康とは離れ離れになっており、家康が今川家を裏切ってからは親族ともども処刑されるところだったが、人質交換で家康と再会する。三河での生活を始める。
松平家の家臣
- 石川数正(松重 豊)
松平家古参の家臣で、家康が最も信頼する常識人。カミソリのような切れ味鋭い頭脳の持ち主で、遠慮なく正論を進言する。寺には絶対に手を出してはいけないと家康に念を押す。
- 酒井忠次(大森南朋)
個性派家臣団のまとめ役。家康の叔父。時に宴会芸を始め、場を盛りあげる気遣いの人。
- 本多忠勝(山田裕貴)
松平家のために代々身を捧げてきた本多家の若武者。本多忠真の甥。家康に付き添って農民のふりをして本證寺に潜入する。
- 榊原小平太(杉野遥亮)
貧乏武家の次男坊。大樹寺で家康と出会い感化され松平家に仕える。年の近い本多忠勝を意識する。
- 夏目広次(甲本雅裕)
武骨な武将が多い家臣団の中で、次郎三郎を実務面で支える事務方の男。いつも目立たず、家康に名前をなかなか覚えてもらえず寂しそうな顔をする。家来の多くが一向宗のため、本證寺に付いた家来衆と戦うことになってしまい苦悩し、千代からの誘いに乗り、松平家から離反し本證寺に寝返る。
- 鳥居元忠(音尾琢真)
鳥居家代々の家訓に従い、人質時代か元康に付き添い、主君を守り続ける忠義者。 - 平岩親吉(岡部 大)
正直でまっすぐな楽しい男。幼少より次郎三郎に付き添い、苦楽をともにする。
- 服部半蔵(山田孝之)
伊賀の忍者集団「服部党」の頭領。今川家で処刑寸前だった瀬名を助けたことで家康に認められ、忍仕事を依頼されることになる。忍としての能力は低く、のんびりした性格で手裏剣なども使えない。本證寺の謎の軍師を倒すため、本證寺に潜入する。
- 女大鼠(松本まりか)
伊賀の忍者集団「服部党」忍長だった大鼠の娘。冷静沈着なポーカーフェイス。変装が得意な上に武器の腕前も父親譲り。本證寺の謎の軍師を倒すため、半蔵と共に本證寺に潜入する。
本證寺
- 空誓上人(市川右團次)
本證寺の住職。身分に関係なく寺に救いを求める人たちの救済を行っている。戦ばかりを行う武士を毛嫌いしている。
- 望月千代(古川琴音)
歩き巫女。農民に扮して寺に潜入した家康を空誓と引き合わせる。
- 謎の軍師
松平家の作戦をことごとく裏をかき、本證寺の勝利に貢献する有能な軍師。
- 渡辺半蔵守綱(木村昴)
三河一の槍の使い手。一向宗門徒。豪快なお調子者で普段から本證寺に入り浸っている。農民に扮して本證寺に潜入した家康を主君と気付かず横柄な態度を取ったことで後に引けなくなり、本證寺側につき、松平家と戦う。
- 土屋長吉重治(田村健太郎)
三河衆の下級武士。どもる癖がある。熱心な一向宗門徒で偽情報を家康に伝え罠にはめる。しかし、家康に向けられた銃に身を挺して守り、裏切ったことを懺悔し絶命する。
- 吉良義昭(矢島健一)
南三河を治める今川方の国衆。織田方へ寝返った家康に城を攻撃され城を焼かれたことで家康に対して
本證寺を支援し、松平家を潰そうとする。
- 松平昌久(角田晃広)
三河の国衆。大草松平家当主。松平宗家の座を狙い家康の祖父の時代から何度も衝突している。本證寺を支援し、松平家を潰そうとする。
織田家
- 織田信長(岡田准一)
尾張の大名。織田家の当主。冷徹非情にして苛烈な気性で、謀略に長け武勇に優れる。類い稀なる天才性と指導力、カリスマ性で乱世を切り開く風雲児。鷹狩と称して三河に無断で侵入し、三河を早く家康が統一するよう発破をかける。
- お市の方(北川景子)
織田信長の妹。快活で武芸の腕前がたつため一目を置かれており、本人も男に産まれれば乱世をもっと楽しめたと話すほどの男勝りな性格。その美貌から家中のファンが多い。元康が織田家に捕まっていた頃の幼馴染で、水練で溺れた際に助けられたことを今でも覚えており、元康を密かに想っている。
- 木下藤吉郎(ムロツヨシ)
織田家の家臣。通称は猿。清須城を訪れた元康の案内役を務める。初対面の相手でも気さくに接し朗らかで人懐っこく振る舞うが、時に冷徹な表情と物言いをするなどつかみ切れない性格の持ち主。
- 柴田勝家(吉原光夫)
織田家家臣。通称は権六。信長の側近を務める武闘派の武士。
今川家
- 今川氏真(溝端淳平)
今川義元の嫡男。義元が桶狭間の戦いで討ち死にしたことで、今川軍の立て直しにかかる。親友でもあった元康が織田方に寝返ったことに激怒する。
- 今川義元(野村萬斎)
故人。駿河国大名。高貴な名君。スマートでおだやか。公家文化にも精通する教養人、政治家で、仁徳による民のための王道政治を掲げる理想主義者。人質として預かった聡明な元康に目をかけ、幅広い教養を身につけさせる。元康が父のように心から尊敬する人物。桶狭間にて討ち死にする。
その他
- 松平広忠(飯田基祐)
故人。三河の岡崎城主で竹千代(後の元康)の父親。今川方の国衆だったため、息子を敵対する織田方に誘拐され今川家と手を切るよう脅されるが国を守るため竹千代を捨てる。
- 於大の方(松嶋菜々子)
元康の母親。実家の水野家が織田方に付いたため松平広忠とは離縁し、久松長家と再婚し、3男3女を儲ける。久松長家を大将にし、手柄をたてるので上ノ郷城を落とした暁には自分たちに与えるよう元康に約束させる。
- 久松長家(リリー・フランキー)
織田方の国衆。於大の方に尻に敷かれている。元康が織田方に付くと、妻子とともに三河・岡崎城の元康の下に転がり込む。本人の野心は薄く穏やかな人物。
- 水野信元(寺島進)
織田方の国衆。三河・刈谷城城主。於大の兄。家康の母方の伯父。もとは今川方だったが織田方へと同盟相手を変える。攻めてきた松平勢を大敗させると、元康に母の於大を送り込み織田方へ寝返らせ、清須城の信長と引き合わせる。口八丁のため元康からはあまり信用されていない。
視聴者の声
先週見た8話の予告での家康の涙は
— なつ💜 (@Jun830natsu25) February 26, 2023
太守様の教えを思い出し自分の間違いに
気付いたからだったんだ。
判断を間違えた家康は今後、三河一揆をどう収めるのか…
潤くんの自然に流れる涙に魅せられたな。#どうする家康 #松本潤
#どうする家康 第8回「三河一揆でどうする!」
— ロク (@Rokushou5064) March 5, 2023
信仰に埋もれ泥に沈む。
正信ら家臣の裏切り、長吉の死。誰も信用出来なくなった家康はどうやって一向宗と決着をつけるのか。
家臣達ともどう対するんだろう。#どうする絵 #徳川家康 #切り絵 pic.twitter.com/YbdPpRzoeB
家康、なんだかんだカッとしやすい男なのでこういうことやっちゃう。三河一揆の時もそうだった
— 中村 (@nakamuraou) April 16, 2023
ブログ更新
— 伏魔の剣@ロス丸 (@hukuma_san) March 5, 2023
第8回「三河一揆でどうする!」 https://t.co/PeHEfsQ3CL
『どうする家康』第8話の感想です。
家康の求心力の無さ、諸勢力の動向…三河一向一揆の混沌ぶりを取り上げるのは新鮮ですね。
そして「やれと言われたらやる」半蔵が信康と遊ぶ描写も地味に(後々が)キツい…。
#どうする家康 pic.twitter.com/IUqadqGpKy
8話三河一揆。空誓上人の民の取り込み方が巧み。握り飯は自分の手から渡す。その米が民の働きによって得られたものであっても。家康か空誓か、長吉のようにどっちにも恩がある者には辛い戦だったな。にしても向こうの軍師が本多正信…一番ショックなのは半蔵じゃないか。#どうする家康
— ままちゃん (@FtanoMac) March 2, 2023
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