「強制的に恋愛させられる世界」と「恋愛が禁止された世界」が隣り合うディストピアに放り出された中年男の物語。
作品紹介
アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。2015年製作/118分
監督・脚本 | ヨルゴス・ランティモス | 「女王陛下のお気に入り」「聖なる鹿殺し」「籠の中の乙女」 |
脚本 | エフティミス・フィリップ | 「PITY ある不幸な男」「ストロングマン」「アルプス」 |
撮影 | ティミオス・バカタキス | 「聖なる鹿殺し」「ウーナ」「ロッジ 白い惨劇」 |
あらすじ
“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる。独り身になったデヴィッド(コリン・ファレル)もホテルに送られ、パートナーを探すことになる。しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。しばらくするとデヴィッドは“独身者”が暮らす森へと逃げ出す。そこで彼は恋に落ちるが、それは“独身者”たちのルールに反することだった―。
※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- デヴィッド(コリン・ファレル)
冴えない中年男性。妻と別れたため、犬にされた兄を連れてホテルに送られる。変身後の希望動物は寿命が長いロブスター。期間内にパートナーをつくるため薄情な女に近づくため同じ薄情者として振舞うが兄を蹴り殺されたことで地が出てバレてしまう。訴えられそうになったため女を動物に変えホテルを脱出。レジスタンスに合流する。
- 近視の女(レイチェル・ワイズ)
独身者で組織されたレジスタンスの一員。ホテルから脱出したデヴィッドと行動を共にする内に徐々に惹かれ合っていく。
- レジスタンスたちのリーダー(レア・セドゥ)
ホテルに隣接した森に隠れて生活する独身者たちを束ねるリーダー。ホテルと戦うレジスタンス。独身者に恋愛禁止のルールを徹底させ、管理している。デヴィッドと近視の女の関係が分かると、近視の女のを失明させる。
- メイド(アリアーヌ・ラベド)
ホテルに勤めるメイド。集められた独身者が積極的にパートナーを探すよう性的なパフォーマンスを行う。
- ロバート(ジョン・C・ライリー)
ホテルでパートナーを探す滑舌の悪い男。ホテルで禁止されている自慰行為をしたため手を焼かれる。
- ジョン(ベン・ウィショー)
ホテルでパートナーを探す足の悪い男。鼻血女の気をひくため、自分の鼻を打ち付け鼻血を出す。足が悪いのは狼にされた母親に襲われたため。
- 鼻血を出す女(ジェシカ・バーデン)
ホテルでパートナーを探す鼻血をすぐに出す女。
- 薄情な女(アンゲリキ・パプリア)
ホテルでパートナーを探すサイコパスで薄情な女。デヴィッドの嘘をホテルに密告しようとしたので、デヴィッドから麻酔銃で撃たれ動物に変えられる。
- 独身者(マイケル・スマイリー)
リーダーのパートナー役として街への買い出しに帯同する。
- ホテルのマネージャー(オリヴィア・コールマン)
レジスタンスに襲撃され、パートナーとの上っ面の関係を露呈する。
- 医者(ロジャー・アシュトン=グリフィス)
- ホテルの警備員(イーウェン・マッキントッシュ)
視聴者の声
映画記録
— S Dragon (@2323233232) August 19, 2022
ロブスター
監督 ヨルゴス・ランティモス
この監督の謎の世界観は全く理解できないけど引き込まれていく😭
籠の中の乙女や聖なる鹿殺しでもそうだったけどこのヤバイ狂気を映像化しようとする考えが凄いわ🤩
ギリシャ人恐るべし!#映画 #ロブスター pic.twitter.com/A7fijkqJCt
久しぶりに #映画『ロブスター』を観た。独身が罪とされるディストピア世界を舞台に、主人公が配偶者を見つけるための施設に送られ、45日以内に配偶者を見つけなければ動物に姿を変えられてしまうという独身者には地獄みたいな作品。カフカ的不条理ブラックコメディー、笑って観れるかどうかは貴方次第 pic.twitter.com/Hh99ROlPhA
— るいとTV@YouTube (@Rui_APEX99) June 2, 2022
世界観の説明が小出しにされていくところが、登場人物たちにとってこの世界が自明のことであることを示しているようだった。シングルでいることは罪なので一定期間が経つと動物に変えられる。愛にはいかなる嘘があってはならない。愛し合うには同じ部分が必要。そして同じ部分を保つためには。
— 祭ことこ (@matsuri269) April 23, 2022
昨日だけどUPLINKで「ロブスター」を観た。これって恋愛映画だったりする?ラストのシーンで主人公が彼女の痛みを共有したととるか否かで感想もだいぶ変わってくるんじゃないだろうか。
— madgto (@madgto) May 1, 2018
世にもを見て、以前映画『ロブスター』(期日内にパートナーを見つけられなかった独身者は自分で選んだ動物に姿を変えられるという話)を観たシゲアキさんが「自分ならパンダになりたい。愛されたい(笑)。絶滅危惧種とかがいい、可愛がられたい(笑)」って言ってたの思い出した。
— マノ (@manowaku) June 26, 2021
作品イメージ
視聴はコチラ
関連サイト
©2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film, The British Film Institute, Channel Four Television Corporation.
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