作品紹介
黒沢明監督の「羅生門」の原作である芥川龍之介の小説『藪の中』を豊川悦司、金城武、天海祐希共演で再映画化した官能ミステリー。1997年/99分
原作 | 芥川龍之介 | 「羅生門」「藪の中」「蜘蛛の糸」 |
監督 | 三枝健起 | 「春よこい」「オリヲン座からの招待状」「源氏物語 あさきゆめみし」 |
脚色 | 井上由美子 | 「緊急取調室」「BG ~身辺警護人~」「マチネの終わりに」 |
撮影 | 篠田昇 | 「世界の中心で、愛をさけぶ」「花とアリス」「死国」「スワロウテイル」 |
音楽 | 三枝成彰 | 「魚影の群れ」「機動戦士Zガンダム」「台風クラブ」 |
あらすじ
霧の中を行く、恋人たちの前に突然現れた野獣のような男。その男と女の視線が絡み合う時、一瞬のうちに2人はお互いを挑発し合う。一人の女の愛をめぐって激しく争う二人の男。翌日、若者が死体で発見されるーー。女は犯されたうえ、心中を図ったが自分だけ生き残ってしまったと証言し、野獣のような男は女の前で勇敢に闘い、若者を殺し、女の愛を勝ちとり愛し合ったとうそぶく。そして若者の最後を見た目撃者は…果たして、3人の間には何が起こったのか?女は犯されたのか?愛されたのか、それとも自ら愛したのか?霧の中で繰り広げられるミステリーと、隠された究極の愛をめぐって官能は今、始まりを告げる。
※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 真砂(天海祐希)
武弘の美しい新妻。武弘と都に向かう山中で多襄丸に暴行される。辱めを受けたことを悔やみ武弘と心中を図るが生き残ってしまったと主張。多襄丸の右腕を斬ったのは武弘だと証言する。
- 武弘(金城武)
育ちの良い若武者。多襄丸に縛り上げられ、目の前で真砂を暴行される。翌日、腹に刀が刺さった死体姿で発見される。死に際に現れた少女に、男として自ら死を選んだと主張。
- 多襄丸(伊勢谷友介)
極悪非道な盗賊。真砂を暴行した後、武弘と真砂を賭け、堂々した斬り合いの末に討ち取ったと主張。真砂が少女の頃、真砂の母を殺害した過去がある。
- 少女(小西杏奈)
森の中で武弘を発見。武弘から証言を聞く。
- 検非違使たち(六平直政・小日向文世・篠井英介)
武弘の死体が発見されたたため、真相究明のため調査を開始。真砂・多襄丸・武弘の死に際の話を聞いた少女の証言が全く違うため混乱する。
- 尼僧(根岸季衣)
暴行され、夫を殺された真砂を介抱する。
真相
真砂は多襄丸を受け入れるが、多襄丸からの誘いは断り、武弘の元に戻る。武弘は真砂に謝り、何があっても真砂は綺麗だと話すが、多襄丸の匂いを消すように汚れを落とそうとする武弘に激昂した真砂に刺される。真砂の叫び声を聞き、多襄丸は、自身の右腕を切断する。
視聴者の声
芥川といえば?
— たるたる@読書垢 (@MiyabiTale) July 24, 2022
今日は、河童忌。
つまり芥川龍之介さんがぼんやりとした不安から自殺した命日。
そんな日なので何か一冊となると映画話の続きで度々映画化されてるこれを。個人的には金城武さんと豊川悦司さん主演のMISTYが印象深い。これはなぜか映画館で観た覚えが。#河童忌 #芥川龍之介 pic.twitter.com/mh8lSFk8mq
「MISTY」のチラシ。芥川龍之介の「藪の中」を元に男と女の愛憎を描いたドラマ。例えれば黒澤明の「羅生門」をリエンビジョニングしたようなものか?。出演は豊川悦司、宝塚退団間もない天海祐希。金城武はこの映画が邦画初出演である。 pic.twitter.com/185krghktK
— KAZUHIRO (@TheHurkleBeast) March 10, 2016
久し振りにMISTYを見て、金城武の方が好みだったはずなのになぜか今更トヨエツの虜に。
— こなゆき (@yokankara) August 19, 2019
何故か急にまた芥川龍之介を読む昨今。藪の中を読んで、映画MISTYを思い出し、金城武に嵌まっていた昔を思い出し再び過去の出演映画観たくなったなぁ。最近は日本の映画やドラマ出演ご無沙汰で寂しい限り💧💧
— うさひよこ (@hasakurahiyoko) January 8, 2018
97年の『MISTY』は”黒澤明の『羅生門』のリメイク”と言うより全く別物の”芥川龍之介の「藪の中」の再映画化”という感じ。私は当時トヨエツ目当てで観ました。今観たら「出演者みんな若い!」ってなりそう(当たり前だけど)。
— みじんこ@ただの映画好き (@mjnk0916) March 28, 2020
作品イメージ
©ギャガ・ピクチャーズ1996
コメント