AmazonプライムビデオでNHK制作「火の鳥」の「未来編」の前編を視聴しました。前編&後編で30億年を旅する壮大な物語です。
長い間、多くの人々に愛され続けてきた手塚治虫の「火の鳥」には、わたしたちが深く考えるべき二つの大きなテーマが描かれています。 そのひとつは、「歴史」「宗教」「愛」「寿命」「生き様」といった人類に普遍的な「生」の問題です。もうひとつは、科学や文明の発達にともない提起され始めた、「環境」「遺伝子操作」「クローン技術」「ロボットと人間の関わり」という、わたしたち現代人が今まさに直面している、新しい問題なのです。50年も前に描き始められた作品にもかかわらず、「火の鳥」は21世紀を生きるわたしたちにとっても「人間とは、生命とは何か」を問い続けている物語です。
「火の鳥 未来編」前編の作品紹介
2004年にNHKで放送された手塚治虫原作「火の鳥」のアニメ作品。
原作 | 手塚治虫 | 「ブラック・ジャック」「火の鳥」「どろろ」「メトロポリス」「安達が原」 |
脚本 | 小林弘利 | 「星空のむこうの国」「ウルトラマンタイガ」「ブラック・ジャック」「桜ノ雨」 |
演出 | 吉村文宏 | 「どろろ」「五等分の花嫁」「安達としまむら」「君の膵臓をたべたい」 |
「火の鳥 未来編」前編のあらすじ
西暦3404年。人類は、戦争での放射能に汚染された地上から地下都市に移住した。マサトは、不定形宇宙生物・ムーピーが姿を変えた美少女・タマミと共に地下都市・ヤマトから脱出する。二人は地上で人工生命を研究する猿田博士のもとにたどり着く。その頃、地下都市ではコンピューター同士による最終戦争が勃発する。地下都市全てが壊滅し、火の鳥の生き血を飲んで不老不死となったマサトと、ムーピーであるタマミのみを残し、人類は滅亡してしまう。©TEZUKA PRODUCTIONS・NHK・NEP
登場人物
- 山之辺マサト(浪川大輔/阪脩)
地下都市ヤマトからタマミと地上に脱出してきた青年。ヤマトからの追手ロボットに襲われていたこところを猿田彦博士に助けられる。ロックに射殺されるが、火の鳥に助けられる。
- タマミ(冬馬由美)
不定形宇宙生物・ムーピーが姿を変えた美少女。タマミの生命を維持させるためにムーピーの母星と同じ培養液で休息させる。射殺されたマサトを助けるため、猿田彦博士の実験に参加し人間としての見た目を保てなくなる。
ムーピーとは、どんな過酷な環境でも生存できる強い生命力と、人間の幻想を具象化する特殊な能力をもっているが、ムーピーの作る幻想世界に逃避する人間が増えてしまったため、害獣として駆除対象となっている。
- 猿田彦博士(小村哲生)
死にゆく星で生活できる生命体の誕生を研究している博士。違法な研究のため地下都市から追放された高名な研究者。ムーピーの生命力に可能性を感じ、マサトにタマミの研究を打診する。マサトの復活を見届け、放射能汚染で亡くなる。
- ロック(桐本琢也)
地下都市ヤマトの特別管理官。マサトとは顔見知り。地下都市間の戦争を事前に知り、脱出してきた。タマミを連れてロケットで宇宙に脱出しようとする。邪魔なマサトを射殺するが、放射能を大量に浴び死亡する。
- ロビタ(牛山茂)
猿田彦博士の研究所で働く助手ロボット。一人で生活している猿田彦博士の話相手でもある。地殻変動の際にロックに破壊されてしまう。
- 火の鳥(竹下景子)
絶望する猿田彦博士に奇跡は起こると語りかける。
- ナレーション(久米明)
主題歌
エンディングテーマは、中島美嘉の「火の鳥」。
レビュー
火の鳥アニメ、いよいよ佳境の未来編に突入したんだけど、颯爽とロックくん出てきて余計なことばかりするから笑い止まらん😂 pic.twitter.com/LAIjrgrohx
— きき (@kiki_over_film) November 15, 2021
火の鳥あたりは子供でも分かりやすく成熟した死生観を学べますね。永遠の命が如何に虚しいかなど。ブラックジャックも理不尽に突き当たる面が多くお勧めではあります。私が最初に読んだ漫画は9歳の時、火の鳥黎明編&未来編でした。
— ハク@CardiacTrance🤪🍄 (@CardiacTranceEN) January 13, 2023
鬱アニメで他にも印象に残っているのが火の鳥でして(たぶん未来編)、調べてみたら原作の漫画って手塚治虫が何度も描き直しているんだってね。現代だとちょっと聞かないやり方だけど、意外とあるのかな。
— 神奈川建一 (@KanagawaKenichi) January 14, 2023
おれの男装の麗人モエは火の鳥異形編から来てるのでまたアニメ化するなら頼むぞ
— 七味/進捗 (@sichim1) November 30, 2022
視聴はコチラ
「火の鳥 未来編」<後編>はコチラ
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