時雨沢恵一原作の人気ライトノベルを2003年にアニメ化。旅人のキノが相棒の喋るモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡る1話完結のファンタジー。
ひとつの国に3日間だけとどまるルールを決めたキノ達。それぞれの「国」に暮らす人々の「日常」の中に「旅人・キノ」という「非日常」が入り込むことで生じる小さな波紋。だがそれは、実は「日常」をゆるがすほどの大きな事件だったりする。キノ達は旅の途中で何を見て、そこで出会った人々の心に何を残すのか? 英題:Kino’s Journey
原作 | 時雨沢恵一 | 「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」 |
制作 | A.C.G.T. | 「キノの旅 何かをするために -life goes on.-」 |
監督 | 中村隆太郎 | 「病気の国-For You-」「キノの旅・コロシアム」 |
演出 | 小林孝嗣 | 「BLACK CAT ブラック・キャット」 |
脚本 | 村井さだゆき | 「十二大戦」「pet」「カウボーイビバップ」 |
作画監督 | 松本文男 | 「未来日記」「BECK ベック」 |
作画監督 | 松本卓也 | 「巌窟王」「剣勇伝説YAIBA」 |
「人の痛みが分かる国 -I See You-」あらすじ
キノとエルメスは入国審査所から町の中まで人間がいない国に辿り着く。そこは全てのことを機械がやってくれる親切な国。そのために人々は1人で閉じこもって誰とも接することなく暮らしていた。3日目の朝を迎えたキノ達は1人の男と出会う。キノがこの国の人はどうしてみんな1人で閉じこもって暮らしているのか聞くと…。
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- キノ(前田愛)
旅人。師匠のもとを離れエルメスと旅を始める。1つの国に3日間しか滞在しないというルールを自分に課している。また、夜明け前に起きて必ず銃の手入れとホルスタードローの練習を欠かさない。
- エルメス(相ヶ瀬龍史)
お喋りなモトラド(二輪バイク)。キノは旅に向いていないので旅を止めるようキノに忠告する。
人の痛みが分かる国
国が開発した液体機械のおかげで国民全員が「人の気持ちがわかるようになった」らしい。人の気持ちが分かれば優しい世界になると思われていたが、相手のネガティブな気持ちも伝わるようになってしまい、住人同士で気持ちが伝わらないよう離れて生活するようになってしまった。
- 住人
郊外の住宅で花の手入れをしていたところをキノに声をかけられる。心が読まれないこと、相手の気持ちが分からないことに安心し、「人の痛みが分かる国」の経緯をキノに説明する。人の心が分かる薬のお陰で片思いしていた相手と両想いだったことが分かり一緒に暮らすようになるが、徐々に怖くなり離れて暮らすようになってしまった。
- 研究者
人の気持ちがわかるようになる液体機械を開発する。
視聴者の声
キノの旅の「人の痛みが分かる国」は傑作。究極的にこの国が人類の理想ですらある気がする。
— Shinya Hasewo 長谷尾 晋也 (@mina_coinata143) February 16, 2021
時雨沢恵一「キノの旅」
— こういち🐯 (@kouiti1234567) May 23, 2022
「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい」人語を話す二輪車で旅するキノの物語。短編連作。キノが様々な国を訪ねていきます。人の痛みが分かる国、多数決の国、大人の国・・・「レールの上の三人の男」は、結局人間の営みなんてそんなもんだよなと諦観。#読了
わたしゃ「人の痛みが分かる国」「同じ顔の国」とかも好きだわよ。特に前者はキノの性格がしっかり感じられて好き
— 三ケ山銀次@Vtuber (@mikeyama_ginji) December 9, 2021
人の痛みが分かる国、すき。いつも言ってるけど、私にとってのユートピアは人の痛みが分かる国。誰もが互いに会いたくて仕方がないのに、傷つけてしまうから会わないというのはやさしさ。やさしさで満ちている。これこそやさしい世界
— 冷蔵庫ちゃん (@wild_fridge) May 5, 2019
悩んでもしょうがない事で悩むのが面倒だから、いっそ相手の気持ちが知れるようになれば楽なのになぁと思うたびに、
— くじゃ (@UWc81b) June 7, 2023
キノの旅「人の痛みが分かる国」を思い出して自らを戒める。
〜キノの旅〜
— 岐大Ɲぜみ (@n_zemi_gihu) March 27, 2022
『人の痛みが分かる国』
誰しも人に言えないことを思ってる。相手の気持ちが分かるといっても、ほどほどがいいですね。。 pic.twitter.com/qTiQPSinDG
作品イメージ
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©時雨沢恵一・アスキー・メディアワークス/「キノの旅」製作委員会
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