長い間、多くの人々に愛され続けてきた手塚治虫の「火の鳥」には、わたしたちが深く考えるべき二つの大きなテーマが描かれています。 そのひとつは、「歴史」「宗教」「愛」「寿命」「生き様」といった人類に普遍的な「生」の問題です。もうひとつは、科学や文明の発達にともない提起され始めた、「環境」「遺伝子操作」「クローン技術」「ロボットと人間の関わり」という、わたしたち現代人が今まさに直面している、新しい問題なのです。50年も前に描き始められた作品にもかかわらず、「火の鳥」は21世紀を生きるわたしたちにとっても「人間とは、生命とは何か」を問い続けている物語です。
「火の鳥 羽衣編」作品紹介
手塚治虫ワールド内にあったミニシアターで放送された「火の鳥」のオリジナルアニメ作品。2004年公開/21分
原作 | 手塚治虫 | 「ブラック・ジャック」「どろろ」「メトロポリス」「安達が原」 |
監督・作画監督 | 西田正義 | 「アイシールド21」「鉄腕アトム~地球最後の日~」 |
コンテ | 桑原智 | 「どろろ」「Dr.ピノコの森の冒」 |
美術監督 | 柴田正人 | 「ブラック・ジャック」「火の鳥」 |
色彩設定 | 油谷ゆみ | 「魔法使い黎明期」「五等分の花嫁」 |
「火の鳥 羽衣編」あらすじ
生きるために山賊になったズク。山中で出会った不思議な少女に松の浜辺に行くよういわれる。浜辺には、光る羽衣を巻いた女性「トキ」が倒れていた。出会いを経て、ズクとトキは一緒に暮らし始め、やがてふたりの間には「イチ」という子どもが生まれる…。©手塚プロダクション
「火の鳥 羽衣編」原作情報
「火の鳥 羽衣編」は1981年にかけて「マンガ少年」で連載された。アニメ版とは内容が違います。
登場人物
- ズク(小林哲夫)
蓬莱山の山賊。幼少時代に母親から捨てられ、生きるため山賊になった。峠を通る行商人を殺し荷物を奪うことから蓬莱山の鬼と呼ばれている。山中で行き倒れていた女から羽衣を奪う。
- トキ(斎藤恵理)
記憶喪失の女。ズクに羽衣を奪われ返すようズクを追う。
- ナギ
ズクとトキの子供。
- 商人(小村哲生)
町の商人。ズクが旅人から奪った荷物を買い取っている。ズクが持っていた羽衣を欲しがる。
- 火の鳥(田中敦子)
ズクの前に時折、少女の姿で現れる。
レビュー
漫画だけど #読了「火の鳥 復活・羽衣編」
— コッペパン@1y (@pecopeco112983) October 5, 2022
脳の大部分を機械に変えられた青年とロボットの恋、自らを人間だと訴えるロボット達、交互に描かれる2つの時間軸が重なった時は圧巻。人間とロボットの定義とは?読みやすいのに哲学な復活編。
昔話、羽衣天女にSFの解釈を加えた羽衣編も短いながら面白い。 pic.twitter.com/yfv4ma0tQN
アマプラにあるアニメ版火の鳥とか羽衣編とかも面白かった。やっぱ色ついてるといいねー。羽衣編とかマジで話が違うけどこれはこれでいいかぁという感じ。
— びぃどろ子 (@bidoroko) September 17, 2022
#手塚治虫おえかきワンドロ60分#手塚治虫おえかきワンドロ60分第17回
— しおん@8/12東4ル18b (@jacks_cos) October 17, 2021
アニメ「火の鳥 羽衣編」を演じる「黎明編」コンビ。
猿田彦は、その鼻の長さからみごとズク役に抜擢される…そしてその息子のナギ役はナギがやるしかないよね。 pic.twitter.com/ML3NYKyETL
手塚治虫のアニメ『火の鳥 羽衣編』をプライムで観た。
— 和 (@morning_music_k) July 22, 2022
美しさと悲しさと希望を託してくれるストーリーだった。
人が鬼のような心を持ったとしても希望を持てば本当に変われるのかも知れない。
人の心情に訴えかけかける手塚治虫の作風は時代を超えて感動させられる。
他の記事はコチラ
視聴はコチラ
関連サイト
©手塚プロダクション
コメント