作品紹介
金田一耕助再起動!横溝正史の最高傑作にして数々のミステリー・ランキングで1位に輝く名作を映画並みのクオリティーでドラマ化!長谷川博己演じる金田一が事件に挑む。2016年製作/120分
原作 | 横溝正史 | 「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「悪霊島」「犬神家の一族」 |
演出 | 吉田照幸 | 「犬神家の一族」「鎌倉殿の13人」「エール」「悪魔が来りて笛を吹く」 |
脚本 | 喜安浩平 | 「マイホームヒーロー」「夢中さ、きみに。」「ストレイヤーズ・クロニクル」 |
撮影 | 板倉陽子 | 「アナログ」「交換ウソ日記」「コンフィデンスマンJP」「パズル」 |
あらすじ
終戦直後、瀬戸内の孤島を訪れた金田一耕助(長谷川博己)。僧の了然(奥田瑛二)の案内で島の実力者・本鬼頭家にやってきた金田一は、そこで美しい女性・早苗(仲里依紗)と出会う。さらには島に似つかわしくない奇抜な風体の3姉妹にも。そしてある晩、末妹の姿が消える…。
※以降は一部ネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 金田一耕助(長谷川博己)
私立探偵。大戦中にニューギニアで同じ部隊にいた鬼頭千万太の遺言を受け、獄門島にやって来る。船酔いに閉所恐怖症。
- 磯川警部(小市慢太郎)
金田一とは昔馴染みの刑事。復員兵の海賊を追って獄門島にやって来る。
- 清水巡査(山中崇)
獄門島の駐在巡査。鬼頭花子を殺した犯人が金田一と決めつけ留置所にぶち込む。
本鬼頭(ほんきとう)
- 鬼頭千万太(石田法嗣)
本鬼頭当主の長男。復員船で病死する間際に「妹たちが殺される」と金田一に伝える。
- 早苗(仲里依紗)
本鬼頭の分家の娘。慎ましく、しっかり者。本家で3姉妹と与三松の世話しており実質、本鬼頭は早苗が切り盛りしている。両親は亡くなっており、戦争に行った兄・一の帰りを心待ちにしている。
- 鬼頭嘉右衛門(瑳川哲朗)
本鬼頭の前当主。与三松の父親。戦中に病死する。孫息子を2人とも戦争にとられ、忌み嫌っていたお小夜の血が残る本鬼頭の将来を憂い、島の三大長老に自分の死後を託す。
- 鬼頭与三松(山崎銀之丞)
嘉右衛門の息子で、千万太と三姉妹の父親。島では死んだことにされているが、実際には発狂したため屋敷の座敷牢に隠され、ひっそりと生活している。
- お小夜 (中西美帆)
与三松の後妻。元は旅芸人で、獄門島で”道成寺”を演じて評判となり、与三松に見初められる。3姉妹を産むが、嘉右衛門と折り合いが悪く、座敷牢に幽閉され精神的に病んで亡くなる。祈とう師もしており、了然から疎まれていた。
- 鬼頭花子(吉田まどか)
千万太の異母妹にあたる3姉妹の末娘。千万太の葬儀の夜、失踪し山中の庭にある古い梅の木に逆さづりにされ殺されているところを発見される。
- 鬼頭雪枝(秋月成美)
千万太の異母妹にあたる3姉妹の次女。絞殺される。釣鐘に隠される形で発見される。
- 鬼頭月代(堀田真由)
千万太の異母妹にあたる3姉妹の長女。祈祷で姉妹を殺した犯人を呪い殺そうとするが、何者かに絞殺される。
- 鬼頭一(萩原宏樹)
分家の長男で早苗の兄。千万太の従妹。出兵中だが無事に戻って来ると連絡がある。しかし、実際には亡くなっており、生きているという話は復員詐欺のウソだった。
分鬼頭(わけきとう)
- 鬼頭儀兵衛(古田新太)
獄門島のもう一つの網元である分鬼頭の当主。本鬼頭とは遠縁にあたる。本鬼頭との関係は良くないが本人は静観しており、金田一が有名な探偵であることも知っている。
- お志保(山田真歩)
儀兵衛の妻。千万太、一に袖にされ30才以上離れた儀兵衛に嫁いだことで笑いものになり、本鬼頭へ恨んでいる。
- 鵜飼(柳俊太郎)
分鬼頭の屋敷の居候。元は獄門島に派遣されていた軍人だったが戦後も島に居ついている。志保の命令で3姉妹をたぶらかしている。
三長老
鬼頭嘉右衛門から獄門島を任された三人
- 了然(奥田瑛二)
千光寺の和尚。
- 荒木村長(菅原大吉)
獄門島の村長。
- 幸庵(綾田俊樹)
獄門島唯一の診療所の医師。花子が死んだ夜、鵜飼が山に登っていったと証言する。腕を骨折する。
その他
- 竹蔵(谷田歩)
塩造り職人。余所者である金田一を警戒する。花子を金田一と共に捜索し、死体を発見する。
- 了沢(岡山天音)
了然の弟子。金田一の身のまわりの世話をする。花子を金田一と共に捜索し、死体を発見する。
- 梅吉(八十田勇一)
雪枝が死んだ夜、釣鐘が崖の上で動いていたと証言する。
- 漁師A(師岡広明)
- 漁師B(大津尋葵)
- 海賊(吹上タツヒロ)
獄門島に逃げ来てた元復員兵の海賊。獄門島で山狩りに遭うが、頭を殴られ死亡する。
- 船員(石井テルユキ)
真相
犯人は三長老である了然、荒木村長、幸庵の3人。鬼頭嘉右衛門の遺言を受け、3姉妹を殺害。
視聴者の声
NHK BSプレミアム
— 与太 (@yotayotay) December 24, 2018
2019年1月2日(水) 午後2時00分
スーパープレミアム「獄門島」(再放送)
金田一耕助/長谷川博己 pic.twitter.com/VRMqHjwRtI
獄門島 ('16/日)
— 小西了太 (@FFQ8bZCN32gruiG) October 10, 2021
亡き戦友の手紙を届ける為に医者や住職が管理する漁師の島を訪れた金田一。そこで戦友の三姉妹が次々と殺され…
長谷川博己=金田一のスペシャルドラマ版です。
戦争体験などから精神を病んだ金田一が怒りや哀しみを犯人にぶつける狂乱のラストは好みが分かれると思います🧐 pic.twitter.com/6FjAvLI4IK
NHKBSプレミアムドラマ「獄門島」で長谷川博己演じる金田一耕助のここまで犯人を甚振るかねという責めっぷりに新鮮味を感じたのですが、これっきりというのは惜しいと思う。長谷川博己の金田一耕助は登場シーンからして狂っているけどね。 pic.twitter.com/gHI5CEFT33
— 乗寺麗 善毘 (@zonaha) September 19, 2023
長谷川博己版獄門島の金田一耕助像は本当にすごいんだよな。戦争で夥しい死を目の当たりにしたトラウマが、彼を探偵業へと向かわせる。人の生き死に囚われ、他人のエゴイズムを容赦なく断罪することに確かな愉悦を感じており、そのことに自覚的でもあり、どこか罪悪感も持っているように感じる。 pic.twitter.com/IDjGY7CVCu
— マルカワウソ🗳 (@marukawauso) October 24, 2021
地上波初放送の長谷川博己版『獄門島』、この原作の映像化では歴代最高傑作だと思う(というか、映像化の成功例が少ない)。犯人との対決も凄いけど、お払い箱シーンを情けない感じに描かれがちな鵜飼君が「戦争に向いていない者同士」として金田一と共感を交わすラストがたまらなく好き。
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) October 9, 2021
横溝シリーズ「女王蜂」「悪魔の手鞠唄」そして「獄門島」は大のお気に入り🥰💖本日NHKで放送の「獄門島」、長谷川博己さんの金田一耕助は新鮮でとても魅力的でした🤩✨✨ラストシーンで続編を匂わせるあたり、ニクい演出‼️楽しみです🤗#スーパープレミアム「獄門島」
— リンゴンベリー (@4Et8UBinYddrFg7) October 9, 2021
作品イメージ
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他の金田一作品はコチラ
©NHK/ザロック
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