作品紹介
「この人間には心がない」 現代人の心の闇をえぐり出す 傑作リアル・サイコ・サスペンス!この恐怖体験、最期まで耐えられるか!?4回日本ホラー大賞を受賞した貴志祐介による同名小説を、森田芳光監督が映画化。2000年製作/101分/英題:The Black House
原作 | 貴志祐介 | 「悪の教典」「鍵のかかった部屋」「新世界より」「ISOLA 多重人格少女」 |
監督 | 森田芳光 | 「模倣犯」「39 刑法第三十九条」「ときめきに死す」「家族ゲーム」 |
脚本 | 大森寿美男 | 「精霊の守り人」「悪夢ちゃん」「てるてる家族」「夜逃げ屋本舗」 |
撮影 | 北信康 | 「ラプラスの魔女」「ジョジョの奇妙な冒険」「神さまの言うとおり」 |
音楽 | 山崎哲雄 |
あらすじ
若槻は保険の営業のため訪れた菰田重徳の家で子供が首を吊った状態で死亡しているのを発見してしまう。事件の疑いが濃厚な事案であったことに加え、菰田家には以前にも自傷とも疑われる不可解な保険金請求があったことから、若槻の会社では保険金の支払いを保留していたが重徳は執拗に支払いを求める。疑念を抱いた若槻は、一連の事件の首謀者を重徳と推測、妻の幸子に注意を促す匿名の手紙を送るのだが…。
※以降はネタバレを含みますので、本編を視聴した後で読むことをおススメします。
登場人物
- 若槻慎二(内野聖陽)
「昭和生命」北陸支店で働く保険査定や保全担当の会社員。突然「自殺の場合も保険はおりるのか?」と電話で質問されたことで、電話の相手が自殺するのではと心配になるような生真面目で小心な青年。菰田重徳から保険について直接相談したいと打診され、重徳の自宅に訪問するが、そこで菰田和也の首つり自殺を目撃する。昭和生命は殺人の疑いがあるとし保険金の支払いを保留するが、重徳は執拗に支払いを求め若槻は精神的に追い詰められていく。趣味は水泳。
- 菰田重徳(西村 まさ彦)
旧姓小坂。挙動不審でたどたどしく話す癖がある不気味な男。過去に障害給付金を詐取するために自分で自分の指を切断する「指狩り族」として複数の保険に加入していた札付きの保険金詐欺の常習者。和也の保険金がなかなか支払われないため、毎日保険事務所に訪れ若槻の精神を削る。保険金がおりた後、職場での事故で両腕を切断し障害保険を請求する。
- 菰田幸子(大竹しのぶ)
菰田重徳の妻。重徳とは小学校からの同級生。全ての元凶にして真のサイコパス。自分の邪魔をする人間は自宅の地下に監禁し拷問した上でに惨殺する。三善を差し向けた若槻に激怒し、若槻の自宅に押し入り部屋を破壊する。三善や金石を拷問し惨殺。若槻と関係のある黒沢恵を誘拐し自宅の地下に監禁している。趣味はボーリング。
- 菰田和也(針谷俊)
幸子の連れ子。自宅で首をつり亡くなる。死体発見者は若槻であるが、血縁関係の無い菰田重徳により保険目当てに殺された疑いがある。
- 黒沢恵(田中美里)
若槻の恋人。菰田重徳の対応に疲弊し精神をすり減らす若槻を心配する。大学で働いており、同じ大学の助教授である金石を若槻に紹介する。ストレスにより性的不能になった若槻を慰める。
- 葛西好夫(石橋蓮司)
「昭和生命」北陸支店に勤める若槻の上司。ベテラン職員。様々な保険加入者のクレームや難癖を穏便に対処する術を心得ているが、菰田重徳には手を焼き決着をつけるため三善を呼び寄せる。
- 三善茂(小林薫)
問題のある顧客の応対を専門とする「昭和生命」の保険外交員。普段は穏やかな口調だが、顧客に権利を放棄させる最後の切り札・潰し屋と呼ばれる。葛西によると元極道関係者で結婚を機にカタギとなり、社長に拾われ保険会社に勤めているらしい。両腕を切断し障害保険を請求した重徳に支払いを拒否したため幸子に拷問され殺害される。
- 金石克己(桂憲一)
犯罪心理学が専門の大学助教授。若槻の話から菰田重徳が情性欠如者のサイコパスであると興味を持ち、研究対象として独自に調べ始める。そのことで菰田幸子に捕まり激しい拷問の末に惨殺される。
- 松井刑事(町田康)
金沢中警察署の刑事。常に右足を引きずって歩いている。金石の遺体の身元確認で、遺体が若槻の名刺を持っていたため引きあわせる。
- 大迫(菅原大吉)、木谷(佐藤恒治)
「昭和生命」の次長。菰田の契約時の状況の確認や、支払いの妥当性を判断するため社内会議を開く。警察が菰田和也の死因を自殺と認定したため保険金支払いが決定し安堵する。
- 大西光代(友里千賀子)
昭和生命の元保険外交員。幸子とは同じ小学校の同級生。それほど仲が良かったわけではないが、保険会社のノルマで困っていたためパチンコ屋で偶然再会した幸子に保険を薦める。若槻に菰田重徳と幸子が小学生の頃に起こしたとされる同級生の死亡事故を話す。
- 橋本教諭(小林トシ江)
幸子と重徳の小学5年生の時の担任教師。幸子については良く覚えていないほど存在感がなかった、重徳については色々と問題のある子だったと若槻に語る。
主題歌
主題歌はm-floの「Chronopsychology」。
視聴者の声
#みんなで選ぶオールタイムホラー映画ベスト100マラソン
— 光(こう)@地雷映画処理班 (@ziraisukisuki) January 21, 2021
92『黒い家』
この当時まだ認知度が低かったサイコパスという存在の怖さを真っ向から描いたJホラーの傑作。とにかく西村雅彦さんと大竹しのぶさんの怪演が凄すぎるに尽きる。サイコパスな詐欺師の対応は見てるだけでストレスが溜まります。 pic.twitter.com/sXMk1anz8J
「黒い家」(1999年)
— 宮岡太郎 (@kyofu_movie) January 8, 2023
保険金殺人のおぞましさを描いた国産サイコサスペンスの怪作。大竹しのぶの最恐演技は、どんな怪物や幽霊より包丁を持ったキチガイババアが一番恐ろしいことを証明した。二度に渡るクライマックスはまさに圧巻。その想像を絶する恐怖に戦慄する。 pic.twitter.com/966lfas2xl
黒い家みた。生命保険会社に勤める若槻は電話で「自殺でも保険金は降りるのか」と聞かれ場合によるが降りると答える。ある日顧客の菰田から指名され家に向かう若槻、家の中には子どもの首吊り死体が…保険金詐欺を行う夫婦役の大竹しのぶと西村雅彦の存在感が凄い。ドン引きするシーンの連続。傑作。 pic.twitter.com/YsezcmuHsB
— カケハタkakehata (@kakehata1988) March 18, 2022
『黒い家』の話、どんなのか知らなかったので、終盤のあの家に行ってからの展開にビビりまくりよ。「えっ、これってあの事件じゃん!」となってたら、更に上回るクライマックスに更にビビりまくりよ。やっぱ異様なことが異様なテンションで起きる作品っていいっすねえ
— 両目洞窟人間 (@gachahori) September 11, 2021
作品イメージ
視聴はコチラ
©1999 「黒い家」製作委員会
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