柔らかい物腰のうちに秘めた卓越した推理力。警視庁捜査一課の殺人事件担当・古畑任三郎(田村正和)が、完全犯罪をたくらむ犯人たちと対決していく人気ドラマ。1994年に放送された第1シーズンの第8話「殺人特急」。
演出 | 河野圭太 | 「危険なビーナス」「ドクターホワイト」「椿山課長の七日間」「子ぎつねヘレン」 |
脚本 | 三谷幸喜 | 「鎌倉殿の13人」「真田丸」「記憶にございません!」「ステキな金縛り」 |
あらすじ
特急列車内で二人の男が話しあっている。浮気中の女性との関係を興信所の所長・宍戸(河原さぶ)につかまれ、証拠写真まで撮られた外科医・中川純一(鹿賀丈史)。宍戸は、依頼主である中川の妻にすべてを明かすという。説得しても聞き入れない宍戸を座席で殺した中川は、証拠のフィルムが隠されているらしいコートを奪って自分の席に戻った。 車掌が宍戸の死に気付く。古畑(田村正和)は、車内に居合わせた医師として中川に協力を求める。何食わぬ顔をして古畑の捜査に協力する中川は、心臓発作による病死をにおわせる。虚々実々の駆け引き。だが、古畑の鋭い観察力と推理が、中川の仮面をはいでいく。そして古畑は、ある実験を試みる。
登場人物
- 古畑任三郎(田村正和)
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。警視庁きっての推理力の持ち主で、わずかな手がかりや発言の矛盾を即座に見抜く鋭い観察眼と、犯人の裏をかく巧みな話術により、幾多の事件を早期解決に導いている。立ち振る舞いは紳士的だが、その一方で幼稚な程細かいことにこだわり、悪戯好きで負けず嫌いな性格でもある。
以前、売っていたという駅弁・酢豚弁当を探しており、食べ終わった空箱を持っていた中川に話しかける。
- 中川純一(鹿賀丈史)
天真楼病院外科部長。浮気写真を妻に雇われた宍戸に撮られ、ネガを奪うため新幹線内で宍戸を殺害する。妻の父親は同病院の経営者で、財産は全て妻名義となっている。
- 宍戸(河原さぶ)
興信所所長。
- 車掌(梶原善)
宍戸の遺体を車掌室に運んだ後、仲間の乗務員達に医者を探して来てほしいと頼む。
その際に古畑が現れると、事情を打ち明け捜査協力を求める。
- ヤクザ風の男(大河内浩)
前の座席のリクライニングを下げると舌打ちをする顔に傷がある厳つい男。
- 今泉慎太郎(西村まさ彦/制作時は西村雅彦)
古畑の部下。階級は巡査。新幹線では自由席。古畑のグリーン車両に居座ろうとする。
視聴者の声
でまあオリエント急行殺人事件を見ると、古畑任三郎で同じ電車が舞台の『殺人特急』がもう一回見たくなります。
— 丘野境界@生活魔術師達、シリーズ発売中! (@hoshinewone) January 16, 2024
古畑任三郎「殺人特急」古畑と犯人がビッフェで会話するには、解決編前にも犯行現場で顔を見られたヤクザの横を通らなければならず緊張したはずというコメントを以前もらいました。座席を整理すると、やはり車両を横切る必要があり、予定段階でもビッフェは奥に設定されています。着眼点が素敵です! pic.twitter.com/3yaSpUwzVn
— せぷてい (@mysteript) February 6, 2023
仙台⇆東京を結ぶ東北新幹線内での殺人事件。古畑任三郎『殺人特急』の台本とドラマを見比べました!
— せぷてい (@mysteript) June 2, 2021
本編では、どこの駅なのかと明言は避けられておりましたが、中川外科部長は福島駅で「スタミナ酢豚弁当」を購入して乗り込んだようです。また、事件解決は「大宮あたり」との台詞がありました。 pic.twitter.com/PlYIrEvPGe
真っ赤なポルシェは、中森明菜が似合う。古畑任三郎のときに見たけど良かったなぁ。土砂降りの雨の中を赤のポルシェで駆け抜ける中森明菜はかっこよかったですね。
— アロステ (@alloste) January 14, 2023
古畑任三郎のときは、作中で出てくる人気少女コミック『カリマンタンの城』の漫画家を演じていたな。
視聴はコチラ
古畑任三郎「シーズン1」の記事はコチラ
古畑任三郎「シーズン3」の記事はコチラ
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