お正月休みに、久しぶりに古畑任三郎シリーズを視聴しました。タイトルの「笑うカンガルー」はオーストラリアの諺で、「男運が悪い女性」という意味だそう。
1994年に放送されたTVシリーズの第1シーズンの好評を得て制作された、スペシャル版の第1弾。初めて海外を舞台に、オーストラリアの高級リゾートホテルなどでも撮影を行い、シリーズ恒例の小ネタはそのままに、初の特別篇らしい複雑なプロットをもつエピソード。1995年4月に放送。
監督 | 松田秀知 | 「古畑任三郎シリーズ」「松本清張 けものみち」「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」 |
脚本 | 三谷幸喜 | 「鎌倉殿の13人」「真田丸」「記憶にございません!」「ステキな金縛り」 |
音楽 | 本間勇輔 | 「潜水艦カッペリーニ号の冒険」「素敵な選TAXI」「THE 有頂天ホテル」 |
あらすじ
数学者の二本松(陣内孝則)は、授賞式の会場のホテルで、不倫関係にあるパートナーの妻が誤って夫を殺したと聞き、事故に見せかけようと画策する中、懸賞で海外旅行を当てた古畑(田村正和)らと遭遇する。
登場人物
- 古畑任三郎(田村正和)
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。警視庁きっての推理力の持ち主で、わずかな手がかりや発言の矛盾を即座に見抜く鋭い観察眼と、犯人の裏をかく巧みな話術により、幾多の事件を早期解決に導いている。立ち振る舞いは紳士的だが、その一方で幼稚な程細かいことにこだわり、悪戯好きで負けず嫌いな性格でもある。缶詰の景品でオーストラリア旅行を当てた今泉に同行してリゾートホテルに来ていた。オーストラリアでもトレードマークの黒シャツは変わらず。
- 今泉慎太郎(西村まさ彦/制作時は西村雅彦)
古畑の部下。階級は巡査。単純かつおっちょこちょいな性格で、直接捜査に役に立つことは決してなくトラブルばかりを起こす問題児。自分は古畑の相棒のような立場だと自負しているが、古畑や周りからはそう思われていない。古畑によくおでこを叩かれる。ホテルの部屋では床に寝ているらしい。
- 二本松晋(陣内孝則)
35歳。野田とコンビの数学者。役割はスポークスマン。愛想はいいが、傲慢で強欲な野心家。数学者にとって最高の栄誉とされるアーバックル賞の授賞式に出席するため、野田夫妻とオーストラリアのリゾートホテルに訪れる。授賞式の夜、野田ひかるから「野田が死んでしまった」との電話を受け、野田の部屋に行き、野田が事故死したように偽装する。アリバイを作ろうと偶然顔を合わせた古畑達に声をかけるが…。自分の扇子を野田の部屋に忘れたことに気づいた二本松は、野田の部屋へ行くが、死んでいるはずの野田が出迎えられ衝撃を受ける。野田は死んでいなかった。野田から頭を打ったことでファルコンの定理を解いたと聞かされた二本松は、明日の受賞パーティーで発表しようと提案するが、コンビ解消を持ちかけられたため口論となり、怒りと功績の独り占めのため野田を撲殺する。
- 野田ひかる(水野真紀)
野田の貞淑な妻。今年で結婚5年目になるが、もともと親の都合で決まった結婚なので夫婦仲は完全に破綻している。二本松とは不倫関係にあり、野田と離婚したらすぐに彼と結婚するつもりでいたが、野田の嫌がらせで離婚を認めてもらえない状況に陥ってしまう。野田と口論になり突き飛ばし、死なせてしまったと思い込み二本松に助けを求める。
- 野田茂男(田口浩正)
二本松とコンビは組んでいるが、数学者としての功績は野田によるもの。二本松とは対照的に口下手で不愛想な人物。身だしなみに気を遣うことはない。
家庭内ではより顕著で、サイコパスで暴力的な対応をひかるにとっているため、憎しみの感情を抱かれている。塩辛を自作する趣味がある。
- グレグスン(JOE BUGNER)
オーストラリア警察の警部。部外者の古畑達が現場に近づく度に顔を真っ赤にして怒鳴る。
10歳まで戸塚に住んでいたため日本語が分かるため今泉の失礼な発言を聞き逃さない。
- ワンチャイ(KELLY LAM)
プーケット大学の数学者。アーバックル賞の授賞式に出席していた。日本語も話せるため、古畑に野田の部屋に遺されたファルコンの定理についての意見を求められる。
視聴者の声
こちらのローカルで古畑の再放送してた。「笑うカンガルー」(陣内孝則)の回。どの回の犯人ももの悲しさがあるんだけど、この二本松も悲しい。殺人までして必死に自分を大きく見せていたのに、検算の依頼の手紙も届いておらず相手になどされていなかったということが逮捕されたよりも堪えただろうな。
— あさひ (@asako0807) December 26, 2022
『古畑任三郎 笑うカンガルー』視聴。犯人役は陣内孝則。水野美紀、田口浩正共演。不倫相手の女の殺人を隠蔽しようとする数学者。しかし事態は二転三転し、意外な複雑な展開に。プロットが入り組んでて面白い。ただ真犯人を追い詰めない古畑はらしくないから初期の頃の感じが出ている。佳作。 pic.twitter.com/ufqvvfU6iQ
— 山本 雅(もっさん) (@spidey1014) June 21, 2020
昨日は古畑さんファンの方と いっぱい話せて楽しかったです😊
— 懐古趣味 (@hibari615298) September 26, 2022
たまたま明け方に目が醒めて一話でも多く古畑さん談義が出来たら…と思って昨日の早朝4時から
「古畑任三郎」スペシャル
陣内孝則さん×水野真紀さん
『笑うカンガルー』
1995(平7)4/12放送の回FODで観ました(^_^;) pic.twitter.com/msvuIPetrQ
この前日本映画専門チャンネルで放送していた古畑任三郎スペシャル 笑うカンガルー 1995年
— ジェラスガイ坂本 80s (@2Kkh0) June 16, 2019
初めて海外を舞台にオーストラリアの高級リゾートホテルなどで撮影が行われていました。
ゲストは陣内孝則さん 水野真紀さん田口浩正さん#90年 #90s #古畑任三郎 #陣内孝則 pic.twitter.com/OWRW6NM7it
「コナンや金田一の周りで人死にすぎww」というネタはよくあるけど「そこに探偵がいなかったら殺人は起きていなかったのか?」を有名ミステリ作品ごとに検証・考察していく「探偵は死神か?」という連載をどこかの媒体でやりたいな〜と古畑任三郎の陣内孝則さん回を観て思いました。
— 大島育宙【映画•ドラマレビュー/考察】(XXCLUBと「コンテンツ全部見東大生」の人) (@zyasuoki) April 3, 2022
#古畑任三郎 SP(カンガルーは笑う)で被害者だった #田口浩正 さん。発見時すっぽんぽんでお尻丸出し。。いまじゃありえない演出だな~w #日本映画専門チャンネル
— マッチー@雅彦(マサオ) (@MATI0621) January 1, 2023
「利用するつもりはなかった。」
— Mako. Ya. (@YaMako333333) June 26, 2022
「いつも貴方は自分のことしか考えてなかった、いつも。」
「誰だってそうじゃないか?」
(『警部補・古畑任三郎スペシャル 笑うカンガルー』二本松晋:陣内孝則、野田ひかる:水野真紀) pic.twitter.com/5wtLHnnIXA
視聴はコチラ
古畑任三郎「シーズン1」の記事はコチラ
古畑任三郎「シーズン3」の記事はコチラ
©共同テレビジョン
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