「生きるとか死ぬとか父親とか」吉田羊&國村隼主演!折り合いのつかない娘と父の愛憎物語

4.5
テレビアニメ「生きるとか死ぬとか父親とか」カバーバナー TVドラマ

「恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~」を見てから、父と娘の確執を扱ったドラマが見たいと思い、「生きるとか死ぬとか父親とか」を見ました。何故リアルタイムで視聴しなかったのか後悔しました。

40代の独身を謳歌する娘と、70代の父親の物語なので、親戚の話や、病気の話、仕事の話と、思いたるようなエピソードが多くて、トキコさんと同じ世代の私には刺さりまくりでした。

終盤のトキコの地獄めぐりを見ていて、色々考え込んでしまったよ。家族からは逃げられないのよ、それはやっぱり家族だからで…母を振り返る娘と父を見て、最後凄く泣いてしまった。ラストに中華料理屋で一人泣きながらラーメン食べてた子が私だよ、ほんと見て良かった。


生きるとか死ぬとか父親とか』はテレビ東京で2021年4月~6月の毎週土曜の深夜に放送されたテレビドラマ。監督は「溺れるナイフ」「21世紀の女の子」の山戸結希。「望郷」の菊地健雄。脚本は「溺れるナイフ」「64」の井土紀州。主演は吉田羊と國村隼。

©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会
原作ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫刊)
監督山戸結希「ホットギミック ガールミーツボーイ」「21世紀の女の子」「溺れるナイフ」
監督菊地健雄「明日の食卓」「望郷」「体操しようよ」「岸辺の旅」「今日、恋をはじめます」
脚本井土紀州「遠くへ,もっと遠くへ」「溺れるナイフ」「彼女について知ることのすべて」
音楽Vampillia「ウィッチ・フウィッチ」「いいにおいのする映画」「5つ数えれば君の夢」

あらすじ

主人公・蒲原トキコ(吉田羊)は20年前に母を亡くし、今では父の蒲原哲也(國村隼)がたった一人の肉親。愛嬌はあるが破天荒な70代の父、独身で勝気な40半ばの娘。ひとたび顔を合わせればギクシャクし一度は絶縁寸前までいった二人だが、今では時々外食しながら話をする関係になっている。そんなある日、トキコは父についてのエッセイを連載することになった。ネタ集めのため父に会うたびいろいろな家族の思い出を聞く。しかしそれは楽しい記憶ばかりではない。母との出会い、全財産の喪失、そして他の女性の影…。父への愛憎と家族の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語。
公式サイトから引用)


原作小説

TBSラジオパーソナリティでエッセイストのジェーン・スー原作の「生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)」が原作。2016年~2017年に文芸雑誌「波」に掲載されていた自身の七十代の父親との関係を綴った人気エッセイ。


登場人物

  • 蒲原かんばらトキコ/現在(吉田羊)
    TBXアナウンサーでラジオ番組「トッキ―とヒトトキ」のメインパーソナリティ。特に女性の悩み相談に定評がある。父親である哲也とは別々に生活している。哲也が引っ越し先を相談なく決めてきたため、哲也の事をエッセイに書くことを条件に引っ越し費用を援助することになる。父とのエッセイを書くために哲也や親類とのコミュニケーションをとる中で、自分の知らなかった父や母の顔を知ることになる。
「生きるとか死ぬとか父親とか」蒲原トキコ/現在(吉田羊)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

  • 蒲原トキコ/20代の頃(松岡茉優)
    母の病気、父の浮気に翻弄される20代の頃のトキコ。
「生きるとか死ぬとか父親とか」蒲原トキコ/20代の頃(松岡茉優)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

  • 蒲原哲也(國村隼)
    昔はとんがっており羽振りも良かったが、事業に失敗して全財産を失い、今は年金と娘のトキコに頼って生活している。古希を超えたあたりからまるくなった。一文無しだが、ほっておけないタイプで未だに女性にモテる。考えなく引っ越したり文鳥を飼ったりする。
「生きるとか死ぬとか父親とか」蒲原哲也(國村隼)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

  • 蒲原美代子(富田靖子)
    18年前、トキコが24の頃に62歳で膵臓癌で亡くなった。明るく聡明で素敵な人だったが哲也のせいで苦労した。結婚前は映画雑誌の編集者だった。

TBXラジオの関係者

  • 東七海(田中みな実)
    TBXアナウンサーでトキコとラジオ番組「トッキ―とヒトトキ」のパートナー。お悩みコーナーではトキコと息の合った掛け合いで人気コーナーになっている。
「生きるとか死ぬとか父親とか」東七海(田中みな実)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

  • 中崎(オカモト”MOBY”タクヤ/SCOOBIE DO
    アフロのラジオディレクター。
「生きるとか死ぬとか父親とか」中崎(オカモト"MOBY"タクヤ/SCOOBIE DO)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

  • 近田純(森本晋太郎/トンツカタン)
    ラジオの編成作家。リスナーのお悩みハガキを選び、パーソナリティ2人をフォローする。

  • 遠山(ヒコロヒー)
    ラジオの音響担当。子供がいるので夜の仕事は断っていたが、トキコのファンで 「トッキ―とヒトトキ」だけは引き受けている。
「生きるとか死ぬとか父親とか」遠山(ヒコロヒー)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

トキコの関係者

  • バーバ(松金よね子)
    美代子の姉。独身を貫き華道の師範としてバリバリと働き、自力でマンションを購入。今は自分で用意したケアハウスに入居している。父が美代子が付き合っていたことを反対していた。

  • 北野カオリ(中村優子)
    トキコの学生時代からの友人。トキコと同じく独身を謳歌しているが、実は家庭のある男性と不倫をしている。トキコに隠し事をしないと約束する。

  • 栗島ミナミ(石橋けい
    トキコの学生時代からの友人。専業主婦。旦那が浮気しているらしくカオリにだけ相談していた。

  • 青柳タツヤ(岩崎う大/かもめんたる)
    トキコが半年前まで付き合っていたパートナー。売れっ子ライターだったが不況で書く場所が無くなり専業主夫状態になっていた。母親の看病のため金沢に帰ることになる。

  • 今西(DJ松永/Creepy Nuts)
    トキコのエッセイ本の担当編集者。
「生きるとか死ぬとか父親とか」今西(DJ松永/Creepy Nuts)
©「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会

エピソード

ラジオ番組『トッキーとヒトトキ』のパーソナリティであるトッキーこと蒲原トキコ(吉田羊)は、毎週リスナーから寄せられる「お悩み相談コーナー」で大人気。しかしそんなトキコにも悩みが…父親の蒲原哲也である(國村隼)。自由奔放な父に振り回されるトキコだが、ある日、父について“エッセイ”を書こうと決める。そこには亡き母の人生と、父への愛憎が入り混じる娘の秘めたる思いがあって…。

ある日、父(國村隼)からの提案で叔母(松金よね子)のお見舞いに行くことになったトキコ(吉田羊)。華道の師範としてバリバリと働き、独身を貫いた叔母は自分で用意したケアハウスに入居した。「外の空気が吸いたい」という願いをかなえるため、トキコはスーパーでの買い物に付き合う。自力で動けない叔母のため久しぶりの外出を精一杯楽しく演出するトキコ。しかしスーパーから戻ると叔母の部屋には見知らぬ女の姿があり…。

父(國村隼)から、食物アレルギーの疑いがあると一報を受けたトキコ(吉田羊)は、病院に連れていくことに。しかし、診断結果は何事もなく、せっかく来たからという理由で突然「顔のシミを取りたい」と言い出す父。 呆れたトキコは学生時代からの女友達である北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)に愚痴を言う。いまや「男性の美容」は普通のものだと頭ではわかっているはずのトキコだったが…。

トキコ(吉田羊)のエッセイが掲載された銀座のタウン誌『銀座百点』。それを探しに父(國村隼)と二人で銀座を訪れたトキコ。しかし、最近の銀座はすっかり様変わりしてしまい、思い出の店がいくつも移転したり、なくなったりしていた。何とかお目当ての『銀座百点』を見つけ喜ぶ二人は早めの夕食を取ることに。店に入るなり早速、掲載されたトキコのエッセイを読む父。そこには、父と母(富田靖子)の出会いの話が書かれていて…

父親について執筆しているエッセイがネタ切れになってきたトキコ(吉田羊)。幼いころ父と楽しく遊んだ思い出がないという話から、東(田中みな実)に提案され、父(國村隼)と二人で動物園に行くことに。しかし自由気ままに歩き回る父に振り回されるばかりで良いエピソードなどとても作れそうにない。 ところが帰りに寄った昔なじみの店で、トキコの知らない昔の父の仕事話や幼い頃の2人のエピソードを知らされることに。

「今度は2人だけで一緒に来ませんか?」と涼介に誘われ喜ぶ聡子。しかし、同僚の図書館員・小沢あさみ(小野花梨)は平沼が聡子に好意を持っていることに嫉妬し、エリナも「みんなに色目つかって」と聡子に怒りをぶつける。さらには「あなたの行動で傷ついている人たくさんいますよ」と村石にまで冷たくされてしまう。悩む聡子は「愛する人がいるなら、愛するがゆえの行動をしたまえ」というスタンダールの言葉を聞き、ある行動にでる。さらに聡子と涼介は、遂に2人でディナーをすることになり…?!

トキコ(吉田羊)は友人の北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)の3人で、いつものように楽しくお酒を飲んでいた。しかし突然、ミナミが泣きながらトイレに駆け込んでしまった。なんとミナミの夫が不倫をしているというのだ。落ち込むミナミを前にアドバイスをするトキコだったが、それを拒絶されてしまう。そしてその様子をどこか冷めた目で見る北野。仲の良い女友達のそれぞれの人生観がぶつかり合うことに…。

トキコ(吉田羊)のもとに、結婚直前で別れた元パートナー・青柳タツヤ(岩崎う大)から「久しぶりに会おう」とのメッセージが。 迷ったトキコだったがタツヤが東京を離れることを知り、会うことに。思い出話に花が咲く中、過去の自分の言動を省みるトキコ。仕事がうまくいかず「専業主夫」状態だったタツヤにトキコは心無い態度をとっていたのだ。そして、仕事仲間である東(田中みな実)からも結婚・退社の相談をされ…

トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は母のお墓参りに行く。母(富田靖子)との思い出話をしているうちに、トキコは家族の中で起きたある出来事の始まりを思い出す。時は遡り、20代のトキコ(松岡茉優)。C型肝炎で入院する父を毎日のように見舞う若き日のトキコと母だったが、なんと母自身にも癌がみつかってしまう。トキコにとって父と母を同時に介護する壮絶な日々が始まった。ある日、父の病室に見慣れぬ赤い花が飾られており…。

父(國村隼)のことだけでなく、亡き母(富田靖子)のことについても、ありのままを書こうと決めたトキコ(吉田羊)は、お互い今まで触れてこなかった話を父に持ちかける。20代のころのトキコ(松岡茉優)は父と母を同時に介護する過酷な日々を送っていた。そしてある日、双方に決定的な事件が起こる。 事態を1人で抱えることに限界を感じたトキコは、父の元に密かに通う「あの人」を頼るしかないと苦渋の決断をするのだった…。

母が亡くなった後、父(國村隼)の商売は上手くいかず、ある日、家賃の催促状が届く。父はトキコ(松岡茉優)に黙って家を手放していたのだ。二人の関係はどんどん悪化していく。引っ越しのための片付けに、トキコは友人の北野(大友花恋)とミナミ(さいとうなり)を呼んだ。着々と作業をする中、3人は母の「秘密」を見つけてしまう。そして、現代のトキコ(吉田羊)はこの話をどうしても書き進めることができなかったが…。

第12話 最終話「生きるとか死ぬとか

父について綴ったエッセイ本がついに完成! そして、トキコ(吉田羊)と父(國村隼)は、亡くなった母の出刃包丁を研ぎに行く。二人の間にはいつもと少し違った穏やかな空気が流れている。トキコはラジオの放送時間の変更を提案され悩んでいた。深夜から昼間の帯番組という提案だ。珍しく父に相談をするトキコ。父がトキコに贈った言葉とは…?そして、これまでバラバラだった家族のゆくえは…?心温まるフィナーレ!


主題歌

主題歌は高橋優の「ever since」


エンディングはヒグチアイの「縁」 
ドラマのエンドロールで主演の2人が「縁」にあわせてリップシンクする映像が流れる。

視聴者の声

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